シリアル番号 | 911 |
書名 |
井上靖集 蒼き狼 |
著者 |
井上靖 |
出版社 |
河出書房新社 |
ジャンル |
小説 |
発行日 |
1964/2/5発行 |
購入日 |
2007/11/07 |
評価 |
優 |
妹の蔵書
テムジン(鉄木真)後のジンギス・カン(成吉思汗)の一代記。斎藤道三と同じタイプの男の話。
2006-7年にかけて日本経済新聞に掲載された堺屋太一の小説「世界を創った男チンギス・ハン」は読んだことはない。S.K.は面白いと言っていたが、「 蒼き狼」の書き直しだろうか?
ジンギス・カンが愛妃怱蘭を戦場に伴うために怱欄との間にできた1子ガウランを怱蘭よりとりあげ、里子に出してしまったこと。怱蘭はこれによく耐え、常にジンギス・カンと行動を共にしていたが、中東とヨーロッパへの侵略に続き、インドを征服したらどうかとジンギス・カンをそそのかすところは驚きであった。しかし怱欄の死とともにインドへの情熱は冷めるのであった。
正妻ボルテとの第一子ジュチはジンギス・カンの子でない可能性もあり、ジュチは次第にジンギス・カンの命令に不服従となり、反逆児となる。
ジンギス・カンは激怒し、討伐軍を差し向けるのだが、彼らが持ち帰った情報とは・・・