| シリアル番号 | 875 | 
| 書名 | 中国の台頭をアジアはどうみるか | 
| 著者 | 小林煕直 | 
| 出版社 | 亜細亜大学アジア研究所 | 
| ジャンル | 政治学・地政学・行政学 | 
| 発行日 | 2007/3/20発行 | 
| 購入日 | 2007/8/3 | 
| 評価 | 良 | 
亜細亜大学アジア研究所長教授小林煕直先生の贈呈本。
アセアンと中国間貿易は中国の出超。
投資関係ではアセアンから中国への投資が圧倒的に多い。また日韓の対中国直接投資も大きい。
歴史的に重化学工業設備のある東北地方(旧満州)を守ることは新生社会主義国家中国にとって大切であった。こういう意味で北朝鮮は中国にとって大切な防波堤だった。
中国は朝鮮問題について常に平和的な統一を支持しているが、基本的には現状維持がこのましい。米国の影響が鴨緑江までくることは中国の安全保障上このまし くない。また中国内の朝鮮族を刺激して、独立運動、ないし統一韓国への合流を刺激したくない。他の少数民族への波及をさけたい。韓国人は「満州は高句麗の 故地」という認識があるため、南北統一したら満州へという意識があるのである。そこで中国は高句麗は中国の一地方政権であるという研究もしているという。
中国のエネルギー消費は米国についで世界二位だが、一人当たりのエネルギー消費量は日本の1/4でいまだ発展途上国である。そして石炭が70%を占める。