読書録

シリアル番号 647

書名

権力の終焉

著者

H・R・ハルデマン

出版社

サンリオ

ジャンル

回顧録

発行日

1978/6/5初版

購入日

2004/07/26

評価

原題:The End of Power by H.R. Haldeman and Joseph DiMona

1978年出版の中古本。ワーターゲート事件からニクソン辞任に至る、ニクソン補佐官の弁明の書。マスコミで話題にもならなかった詳細な内幕物。大統領すらCIA,FBIを制御できないポリティックスの世界がなまなましい。

この本でハルデマンはデープ・スロートはニクソンの法律顧問だったジョン・ディーンの補佐官フレッド・フィールディングだろうと推定しているがまるで的外れであったことが2005/6/2に判明した。ブラドリー元編集主幹、ウッドワード、バーンスタイン両記者がデープ・スロートが死ぬまでは公表しないとしていたが、91才になるマーク・フェルト元FBI長官が名乗り出たからである。ブラドリー元編集主幹、ウッドワード、バーンスタイン両記者ははじめフレッド・フィールディング氏が正常な判断力を持って発表するのかいぶかったそうであるが最終的にこれを認めたという。

マーク・フェルト氏はこの秘密をガールフレンドにのみ打ち明けていたが、これを知った娘が公表を説得したという。

Rev. June 3, 2005


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