シリアル番号 | 639 |
書名 |
人類生態学 |
著者 |
大塚柳太郎他 |
出版社 |
東京大学出版会 |
ジャンル |
人類学 |
発行日 |
2002/3/20初版 |
購入日 |
2004/06/24 |
評価 |
良 |
鎌倉図書館蔵
この本日本人の起源に関し、アイヌ起源説、コロポックル説、シベリア起源説、騎馬民族説が平行して紹介されている。コロポックル説と騎馬民族説は今では間違いとされている。現在までに発見されている最古の人骨は沖縄で発見された17,000年前の港川人である。12,000年前の縄文時代には発見される人骨は増える。ナラ中心の落葉樹林の優勢な東日本ではサケ、マス、シカの狩猟、トチ、クルミ、クリの採取をするナラ林文化があった。10,000年前氷河期がおわるとアッサム、雲南、江南に広がるナットウ、ドブロク、ナレズシの発酵食品、コンニャク、モチ、チャなど照葉樹林文化圏の影響が、シイ、カシの植生が優勢な西日本に拡大した。