| シリアル番号 | 603 | 
| 書名 | 儀式は何の役にたつか ゲーム理論のレッスン | 
| 著者 | マイケル・S-H・チウエ | 
| 出版社 | 新曜社 | 
| ジャンル | ゲーム理論 | 
| 発行日 | 2003/9/20第1刷 | 
| 購入日 | 003/11/04 | 
| 評価 | 優 | 
原題:Rational Ritual: Culture, Cordination, and Common Knowledge by Micgael Suk-Young Chwe
人々を支配する、権威・権力はどのようにして発生するのかをゲームの理論を適用して解き明かす快著。
ゲーム理論といえば「囚人のジレンマ」、「フリーライダー(ただ乗り)問題」が有名だがこの本は協調問題を武器に社会現象に切り込んでいる。そして合理的選択理論を超えた最新の問題提起をしている。
「人々がある事実を知る」だけでは、不十分であり、「”人々がその事実を知っている”ということを皆が知っている」ことが社会構造に大きな変化をもたらすと指摘し、フランス革命、マーロンブランドをスターにしたエリアカザン監督の映画「波止場」のことの成り行き、マッキントッシュの広告をスーパーボール放映時にあわせて大成功したこと、しかしなぜウィンドウズが覇者になったのかなどの現象を通じて解説していて説得力がある。