読書録

シリアル番号 527

書名

愛の領分

著者

藤田宣永(よしなが)

出版社

文芸春秋

ジャンル

小説

発行日

2001/5/30第1刷
2001/8/5第5刷

購入日

2002/09/14

評価

1999年夏、上山田温泉から白樺湖に抜ける時、塩田平を通過したことがある。はじめて見るその美しい盆地が鮮明に記憶に残っている。

文芸春秋のグラビアページに塩田平という文字を見つけて読んでみると、塩田平を舞台にした恋愛小説の舞台の紹介である。三重の塔のある前山寺(ぜんざんじ)、別所温泉、田沢温泉、青木村などが出てくる。全く知らなかったが修那羅(しょなら)の石仏もでてくる。軽井沢の釜ヶ淵橋もバイクツァーで通りかかったことがある。2001年の直木賞を受賞したという。むしょうに読みたくなり、近くの図書館で予約したが、待てなくついに高価な本を買い、2日がかりで読破。作家の古風な感性や描写は気にいらなかったが、ストーリーのためか投げ出しもせず読み通せた。ただこの本を読んでふたたびこの地を訪れようと思わせないのは作家の力量不足か?


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