読書録
シリアル番号
1295
書名
コンビニ人間
著者
村田紗耶香
出版社
文芸春秋社
ジャンル
小説
発行日
2016/9
購入日
2016/11/02
評価
優
第155回芥川賞受賞作品 文学界6月号掲載作品
作者は高校同期の村田氏の姪と聞く。やはり同期の加畑氏が文春を解体し、ハードカバー製本したものをお借りして読んだ。
かなりパンチの効いた話だった。彼女は小説を書く前に登場人物の似顔絵を描いてからプロットを考えてまずパソコンにシーンを打ち込み、プリントした初稿を 手書きで修正するという手法をとるそうだ。だから登場人物は作者のおもうがままに振る舞う。その行動は異常すれすれではあるが、我々の日常がもしかしたら 異常ではないかと思わせる力量は成程と感心した。
引退後、私も小説を書きたいと思ったことがあるが、風景画や静物はかけますが似顔絵が描けない。ということは人間が主人公の小説は無理ではないかと悟った次第。
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