読書録

シリアル番号 1033

書名

日本を貶めた10人の売国政治家

著者

小林よしのり編

出版社

幻冬社

ジャンル

政治学・地政学

発行日

2009/7/10第1刷
2009/8/20第6刷

購入日

2009/11/20

評価

1ヶ月程前にたまたま書店で目に入り衝動買い。

しかし読み進むうちに疑惑が生じ中断。

代わりに中国、国際政治に関する5冊の本を毒消しに読んでから再度クールな目で拾い読みする。

その結論は江沢民が中国国民の批判をかわそうと中国国民の愛国心に火をつけるために仕組んだ靖国問題、従軍慰安婦問題に取り組んだ日本の政治家の対応を売国と言っていることがわかる。靖国問題、従軍慰安婦問題は日本問題なのではなく中国問題なのだ。売られたけんかを買わず中国に塩を送るような判断をした売国政治家と名指しされた日本の政治家はビジネスで米国多国籍企業にまけたくないと思ったかどうかはべつにして大人の対応をしたのだろう。売られた喧嘩を買ってでても得はない。それに中国で騒乱が生じるのは日本にとって得策ではない。ただ日本国民の中には嫌中感情がかもしだされている。この本はそれをあおる子供じみた本だ。

これからの中国との付き合いを上手くしてゆくにはますます賢い対応が必要となると感じた。米国も日本も中国のおかげで多国籍企業だけが伸びているが、米国の国際収支は赤字が膨らみ国内産業は疲弊してきている。 日本はまだ中国に基幹資材を売っているので貿易は黒字だが、最終製品メーカーは競争に敗れて国内製造業の労働マーケットは縮小している。このままでは済まない。何か新しい仕組みを考えていかなければいけないのだろう。


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