読書録

原題：Blood, Money & Power How L.B.J. Killed J.F.K by Barr Mclellan 2003

鎌倉図書館蔵

鎌倉市長選投票に支所に出かけた折に借りる

L.B.J.の顧問弁護士エドワード・クラークの部下だったインサイダー（著者）からの告発書

1991年のJFKという映画はオズワルドが真犯人ではないかとの疑惑のテーマであったが真犯人を特定するものではなかった。これとは別に以前L.B.J.が真犯人とする米国のTV番組をBSで観たことがある。大変説得力があると感じたものである。これがその原本。

ダラスの犯行現場に立ったものとして感銘深く読む 。

テキサスの歴史から解き明かし、大統領になるために、そして大統領にするためには人殺しも平気でするようなL.B.J.やオズワルドのような人間が形成されたかから解き明かす600pの大著。

全ては綿花王やビッグオイルが支援を求めて連邦政府をコントロールしたいという欲望が原因。テキサスは民主党の地盤である。L.B.J.とクラークの悪事は上院議員選挙での票の買収から始まる。次に綿花に入れ込んだエステスのスキャンダルをもみ消してL.B.J.を守ろうとクラークはL.B.J.のワシントンの工作員であったマック・ウオレスを農務省の捜査官に差し向けるが短慮なウオレスは捜査官を殺害してしまう。困ったL.B.J.とクラークはJ.F.Kを暗殺してエステスのスキャンダルを永久に消し去り、かつ大統領の地位をえようとして究極の賭けにでる。こうして暗殺は成功する。L.B.J.が大統領だった間、石油生産者の減耗控除27.5%が維持された。ジョンソン引退後はこれが15%に引き下げられる。ただその代わりに無形掘削費用控除が新設されたので大差はなかったが。

クラークの下での暗殺実行犯の首班格はエステスのスキャンダルもみ消しで失敗したマック・ウオレス。教科書倉庫6Fからウオレスと一緒に狙撃したオズワルドはマック・ウオレスが用意した囮。教科書倉庫裏口で見張りしたイェーツ、グッラシー・ノールの物陰から狙撃したジュニアの詳細は不明。いずれもシークレットサービスの身分証明書をもっていて無事逃走し天命をまっとうした。オズワルドは初から囮としてわざとビル内に取り残された。ルビーはオズワルド暗殺のためにクラークに雇われた男 。オズワルド殺害後、クラーク差し向けた弁護士やクラークに買収された裁判官が守り、癌で死ぬまで面倒をみたため、遂に口を割らなかった。ウォーレン委員会はL.B.J.が指名した委員達で構成されまったく無力。

教科書倉庫6Fのダンボール箱に残された指紋はマック・ウオレスのものと一致。別人が同じ指紋を持つ確率は160億分の一。

2011/6/16BSJapanの番組でみたTV番組はCIA説をとる。フィル・ストロングマン/アラン・パーカー共著『ジョン・レノン暗殺‐アメリカの狂気に殺された男』（小山景子訳、K&Bパブリッシャーズ、2004年12月刊）ISBN 978-4902800012‐FBI資料をもとにレノン謀殺を説くノンフィクションに沿った説。

1975年から約5年間音楽活動を休止したのは育児のためということもあったが米国籍取得が隠れた目的であったという。いよいよ米国籍も取得できる目処がたった1980年12月8日23時頃（米国東部時間）にニューヨークの自宅アパート「ダコタハウス」前においてマーク・チャプマンにより射殺された。

レノンの射殺に関しては、当初「FBI関与説」などの根拠に欠ける陰謀説も持ち上がったが、その後の捜査により現在は単独犯行として結論づけられてチャプマンは収監されたままである。しかしストロングマンはCIAがYMCA経由でマーク・チャプマンに薬物と催眠を使ったマインドコントロールをかけ、サリンジャーの「The Catcher in the Rye」の主人公ホールデン・コールフィールドをトリガーにして殺させたという推論をしている。犯人はも一人いて、CIAがキューバ侵攻したときの要員だったというドアマンのホセ。犯人逮捕後、CIA登録の精神科医XXは監獄を訪問して治療行為をしている。

BBCによればロバート・ケネディーが大統領選中暗殺したされた犯人サーハン・サーハンは実は囮であってマインドコントロールされていた記憶はない。キューバ侵攻でJFKから叱責されたCIAがケネディー家に恨みを持ち組織をあげて暗殺した。ここでも複数の犯人が居たことがわかっている。現場のビデオにはCIA諜報員だったデイビッド・モラリス、ゴードン・キャンベル、ジョージ・ジョアニデスらが映っている。そして精神科医XXは監獄を訪問してサーハン・サーハンに治療行為をしている。

エネディー殺害犯人オズワルドを暗殺したルビーもマインドコントロールされていたおそれあり。

レーガン元大統領を狙撃したジョン・ヒンクリーも愛読していた。

マルコムX、キング牧師暗殺も組織も同じ疑いアリ

July 17, 2011