2016/3/22 ISによるベルギーのブルッセル空港と地下鉄テロに関わり原発がターゲットであったのではとのいくつかの関連が伝えられている。
@自爆したバクラウィ兄弟がベルギー核プログラム責任者の自宅近くに隠しカメラを設置し、10時間記録していたため、べルギー北部のアントワープにあるド
エル原子力発電所で職員に退去命令が出た
A仏エネルギー大手エンジーは22日、ベルギー当局の要請を受け、同社が運営するベルギー南部にあるティアンジュ原発の大半の作業員を避難させた
Bベルギーの、アントワープで裁判が行われている「イスラム法をベルギーに」という活動のメンバーで、今もシリアで戦闘に関わっている26歳の青年イリヤ
ス・ボガラブ Ilyass Boughalab が2012年の末まで3年間、ヴァンソット Vinçotte
という下請け会社に雇用され、原発の動作安全確認などを行っていた。イリアス・ボガラブがベルギーにいる仲間に原発に関する重要な情報を提供した可能性が
あるのではと推測されている。140名の兵士を配備したためかターゲットを空港と地下鉄に変更したのではという記事が朝日にでていた
C2016/3/26 ベルギーのFleurusにあるNational Institute of Radio-elements (IRE)
を犬を連れて警備していた警備員が射殺され、通行パスが盗まれた
ドールといえばこの圧力容器のリング(フープテンションのかかる胴部分かフランジ部かは不明)はオランダのRotterdam
Drydocksで超強力鋼のインゴットより鍛造されたものである。この容器が中性子で脆化し、超音波探傷で水素原子が鋼の隙間を押し広
げたのが発見されたと言われている。
FRP製ヨットのハルでも塩水の浸透圧で水がFRPの積層の隙間にはいって膨らませるということがあるが、本体の鋼鉄部が水素で層分離したらしい。検査法
は多分ダイテストはできないのでX線透視なのだろうけれど、ガンマ線は多い環境下でどうしてわかったのか??それでも設計余裕があるからもう10年使える
ということにしたのだろうか?
半径75km以内80万人が住んでいるのに格納容器ベントにフィルターが装着されていなくとも良しとしているベルギー政府はかなり甘
い基準だ。そしてこの原発の境界はオランダとの国境に接している。よくオランダが黙っているものと思う。
Google MapでKerncentrale van Doelを見ると炉が4基ある。
南側2基(多分1,2号炉)はエスコー川に取水ケーソンを沈めてここに冷却水ポンプを設置している。ボートでこの取水ケーソンに接岸し、4基ある縦型ポン
プ(緑色)の電力ケーブルを手りゅう弾などで切断すれば冷却水を失って原子炉はメルトダウンするだろう。上の航空写真の+ボタンを押して拡大すると取水
ケーソン上にカバーなしで設置されている取水ポンプが見える。(緑色)ちなみにここで取水され温まった川水は敷地境界の
北端から川に放流
されている。
北側2基(多分3,4号炉)は自然対流冷水塔を採用している。この場合は冷水塔の周りにある循環ポンプ(緑色)の動力ケーブルを手りゅう弾などで切断す
ればメルトダウンする。
日本でもすべての原発は警備体制が手薄でテロは防げない。まさかテロは想定外?と心配していたら、2016/7/6の日経に「日本原子力研究開発機構はも
んじゅの警備に年間5億3千万円の支出を決めた」と報道された。警備員一人1,000万円(警備員
の年収は500万円)x50人(3シフトx10人)=5億円の警備費は最低限の費用だろう。これには沖合に停泊する自衛艦は含まれない。これは文部省の費
用だが、当然、民間の原発も全く同じ警備が必要のはず。私がもんじゅ見学したときも、警備員は地元雇用の丸腰だったが自動小銃で武装した警官もいた。新潟
の柏崎原発には自動小銃で武装した警官は数人張り付いていたし、沖には自衛艦がいた。この自衛艦費用は東電持ちではない。
メルトダウン事故さえ起らねば、英国は高い買い入れ価格を提示しているので日立は儲かるはず。しかし事故を起こしたとき、保険会社ははじめから2,000
億円を上限にしているので無傷。日立単独なら日立がつぶれて株主が損するだけ。私が心配するのは日本政府はディープポケットだから事故の時、我々の税金が
補償に使われるかもしれないということ。政治家も税金を浪費するグルだから国民がしっかり監査しなければだれもしない。
March 26, 2016
Rev. July 8, 2016
異常高温が日本、ヨーロッパ、北米を襲っていた2018/8/5
米軍放送がフランスの原発が冷却水放流温度が上がり過ぎたので停止したと報道
している。Googleで調べるとドイツ国境近くにあるCentrale EdF
Fessenheimグラン・カナル・ダルザス運河に放流される冷却水放出温度が28℃をこえたので生物に影響が出るからと止めたとか。そもそもこの国境沿いの原発はドイツの環
境団体よりクレームを受けて廃炉計画中だったものだそうだ。あれ!フランスの原発は冷水塔をつかっていたのではないかと、Google
Mapで調べようとしたらボカシがはいっていて確認できない。ストリートビューもぼかしが入っていてかなり警戒しているようだ。Wikiでこの原発はライ
ン川の豊富な水を直接冷却水につかっているのであの巨大な冷水塔はつかっていないと確認。それにしてもベルギーのKerncentrale
van Doel原発や日本の原発はGoogle
Mapでもくっきりと見えているのに、フランス官憲はこの原発にはかなりGoogleに圧力かけているようだ。Nuclear Terroism防止のためなのか?
因みに、他のフランスの原発はどうだろうと大西洋に面するFlamanville Nuclear Power Plantはどうだろうと調べるとボカシははいっていない。フランスでも最も古いローヌ川沿いの原子力研究施設であるMarcoule施設にしてもボカシは入っていない。ここにあるものは廃棄物処理施設、フェニックス炉、MOX燃料製造施設、水素爆弾用の重水素化リチウム製造などをしているセレスティンI、II炉。
August 6, 2018