無理と道理の対立

小沼通二(こぬまみちじ)

パグウォッシュ会議日本代表

日本の現状

国民に誠実に説明して納得を求めるのでなく、国会審議も無視し、主権者の国民の意向と無関係に、まず外国への約束を重ねて既成事実をつくる政治。

沖縄 70年後に基地の新設 県民の意向を無視(日本国土の0.6%の沖縄に在日米軍基地の74%)。

福島原発事故の状況が不明で、電力不足がなく、避難計画も不備のまま、原発最大限利用計画推進。

将来の公開も保証しない秘密保護法の下で、安保関連法を強行成立させ、軍備を増強し、交戦権のない日本が「・・・事態」に対応。自立した外交不在、軍事推進。(戦争でない「満州事変」、「支那事変」の経験)。


二コロ・マキャベェッリ

国の根源は傭兵に拠らない軍事力にあると確信し、国民軍の創設を計画した。


エマヌエル・カント

1795年に常備軍は、時と共に全廃されなければならない。人を殺したり人に殺されたりするために雇われることは、・・・人間性の権利とおよそ調和しないであろう。

  1776年 米国独立宣言
  1789年 フランス革命
  1795年 フランス・プロシャ平和条約(4月 バーゼル)

コスタリカの常備軍廃止

1949年 憲法、常備軍廃止。(有事には徴兵制を行い軍を組織できる。) 軍事予算は教育、環境費に。
1986年 周辺の中米紛争解決に尽力。翌年アリアス大統領がノーベル平和賞受賞。
陸戦の法規・慣例に関する条約(1899年、1907年) 軍隊のない国には適用されない

December 4, 2015


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