中東分割

アラビアのローレンス

2008/5/28

長川 洋

元住友商事中東支配人

20世紀初頭に欧米の列強各国によって、中東の分割が進んだ。その間の事情につき、アラビアのローレンスの副題通り興味深い話題を解説して頂いた。

独・墺・伊同盟の3B(Berlin, Bizantin, Bagdad)に対抗し英・仏・露三国協商は3C(Constantinopole, Capetown, Calcutta)政策

ヒジャーズ鉄道はムハンマドの子孫であるハシーム家出身のフセイン・イブン・アリーがメッカの太守になって巡礼者のための鉄道をダマスカスからメジナまで敷設したもの。

フセイン・マクマホン協定、サイクスピコ協定、バルフォア宣言下で1917年フセイン・イブン・アリーが「アラブの反乱」開始。アウダ・アブー・ターイ(アンソニー・クイン)がアカバ占拠。ロレンスはこの勝利をアレンビー将軍に報告してアカバの殊勲を横取り。

フセイン・マクマホン協定サイクスピコ協定バルフォア宣言の矛盾の下ではロレンスはなにも出来なかったのであるが、アラブからみればロレンスは裏切り者となる。

最後に聞いたアシュケナージ系ユダヤ人とスファラディ系ユダヤ人の関係は興味深い。

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May 29, 2008


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