英国政府の自転車普及政策

自転車の普及に関しては英国の行政は日本と比べて格段の差で配慮がゆきとどいている。政府が都心乗り入れ自家用車に課税し、地方自治体が自転車通勤者に補 助金をつけているのが普及の最大の理由だという。会社には自転車の専用駐輪場があって屋根がかかっている。そしてトイレにはシャワールームがある。これは 汗を流し、ビジネススーツに着かえるためのもので行政の補助金がでるそうだ。補助金といれば通勤に使う場合、自転車購入費も補助金がでるそうだ。

英国の道は米国に比べ古いまがりくねった道だが、自転車の市民権はたいしたもの。自転車通勤が多い。歩道は原則自転車は乗り入れてはいけないが、専用レー ンが色分けでわかっているから自動車がよけてくれる。一方通行の狭い道だけは歩道を仲良く分かち合えなさいという標識がでている。炭酸ガス問題はこういう 風に解決すればよいということであって原発で解決するものではないという意思は明確に共有されている。

シティーにゆくと道路にひしめいているのは、赤バス、黒タクシーと自転車だけという風景であった。そして自転車が一番威張って猛スピードでかの有名なフ リートストリートでタクシーとバスを追い抜いてゆく。若いお姉さんもお兄さんに交じって私のようなロートルも走っている。みな半ズボンでふくらはぎ丸出し の本格ウェアですがそのお年寄りのふくらはぎはモリモリとしていました。会社につくとシャワー室があり、そこで必要ならビジネススーツに替えるのだ。

英国は低カーボン社会実現のためにこのような政策をとっているのに、日本は原発しかないと思い込む。日本となんと違った風景であろうか。

私も5週間のロ ンドン滞在期間中にホテルから事務所まで自転車通勤した。ブロンプトンという人気の高い折り畳み自転車ののため、盗難されやすいのでエレ ベーターで持ち込み、個室の机の下に保管した。



机の下に収容したブロンプトン

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October 10, 2011


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