50年後に判明した大和ハウスの手抜き工事

50年前のことだから法的には時効だが、大手住宅メーカーの許せない背信行為が昨日(2014/6/21)明らかになった。

丁度48年前、まだ28才だった私は自宅として大和ハウスを選んだ。その場所、つつじが丘は東急電鉄が田園都市線開通前に売り出した新開発の住宅地で、たまた まそこは山を切り崩して、谷を埋めた場所であった。

その事実を説明すると、大和ハウスの営業担当者は松杭を打たせてもらわないと保証できないという。一応プラント建設業に従事していたから妥当な理由だと追加費用に合意 した。私はちょうど日本鉱業のLPG施設を受注して忙しかったため、業者任せで現場に足をむけることもなかった。それでも松杭を打ったところは観たかっ た。しかし、記憶によれば何の連絡もなく、基礎が完成したという連絡があっただけである。その時点で堀返して証拠を見せろと要求しようかと思ったことを思え ている。しかしそうすれば基礎がかえってダメージを受けると思いなおし、あらかじめその要求をしなかったことを悔やみつつその言葉を飲み込んだ。そして工事完了にともない契約金通り支払ったと記憶してい る。



完成した自宅 奥は自家用車として使っていたルノー

それから50年の歳月が流れ、家の建て替えのため、解体することになった。



50年後の解体直前の姿

ところが解体したところ地下からは汚水処理槽の断片以外何も出なかった。ベネチアの街は松杭の上に建てられたというが酸素が絶たれた環境で松杭は数百年腐敗もせず、重いレンガの建物を支えている。だから地下水に埋まっている跡かたもなく消えてしまうはずもない。



しかし松杭がなかったための不具合はなにもなかった。それはそれでよいのだが、契約金の過払いだけが残ったのでここに事実を記して職業上の恥辱という不良債権を相続した関係者の注意を喚起しようと思いこれを記した。い ずれにせよ大和ハウスの主犯達はもうみな死んでいるだろう。

さて話は飛ぶが、日本の家屋は新築後30年で床材のベニヤ板の接着剤がはがれて使い物にならなくなることである。大和ハウスもそうだったし、2軒目の東急 ホームも全く同じ。

ついでに東急電鉄の造成工事についても苦言を呈しておこう。これも購入後45年頃のことだが、裏の上のオーナー(2代目)から電話があって、水道管が腐食 して水漏れがあったから掘り返したところ、我が家に入る水道管も裏の家の駐車場となっている私道(1番目の写真のルノーが駐車してるところ)に埋設されて いる。直接公道からに付け替えてくれという。そうするしかないので自費で付け替えたが、これなども東急の工事検査の落ち度だろう。

ガス管も漏れが発生したが、こちらは公道から直接分岐していた。

June 22, 2014

Rev. July 20, 2015


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