ボートフィッシング

灌漑用水路の年に一度の草刈のとき、ザルや手掴みで魚を獲った醍醐味を子供の頃に知ってしまうと釣り というカッタルイ方法で魚を獲る喜びを見出すことは困難になる。従兄弟とフナ釣りをしてそう感じた。 農薬が普及するにつれてそのフナの姿も消えてしまった。渓流用のフライフィッシングもあこがれて道具をそろえたがいまだ渓流に出かけたことはない。

社会人になって、大型プロジェクトのマネジャーをしていた時、顧客の米国人から海釣をしたいという希望を聞いた。早速、腰越漁港で漁船を借り上げ、家族共々、一日相模湾に遊んだが、サバばかり大漁となって遊びというより仕事のような様相 を呈してきた。クダンの米国人はもう充分堪能したとデッキに横になった。これをみた船頭が気を悪くして、「釣をしないなら港に帰る」と文句をいうではないか。さすがの米国人も 船頭の気持ちを配慮して釣を続行した。陽も傾き引き上げたが、ヒラメやアジは皆喜んで、持って帰るが、サバだけ多量に残った。隣近所に配っててもまだ大量に残っている。グリーンウッド夫人は夜半までかかって三枚に下ろし、ラップに包んで冷凍庫に収納したが、これを全て消費するのにほぼ1年を要した。というわけで今まで 釣をみずからしようと思ったことはなかった。

トローリングロッド

ベイサイドマリーナ所属Pow Wow号の成果、112kgのクロカワカジキ

自分のクルーザーを買ったとき、よく勉強もせず釣具店でトローリング用の道具一式を買い込んだ。ルアーで釣るのだが一度も釣れた事は無い。そもそもこの道具はカジキマグロ用のもので黒潮の流れるところまででかけないと釣れないのだ。それにヨットのスピードでは遅すぎるようだ。モーターボートでなければ釣れそうもない。といわけでトローリングロッドは飾り物になっている。

January 6, 2006


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