日本企業における中国進出事例ー資生堂の中国事業について

亜細亜大学短期大学、宝子山(ほうしやま)嘉一助教授

2005年12月1日

亜細亜大学の大江宏教授や宝子山助教授らは2005年、中国に進出して成功した日系企業、サントリー、パナソニック、富士ゼロックス、資生堂を歴訪した。宝子山助教授お話はこのうち資生堂に関する報告であった。

詳細は省くが、全体的に中国に進出して成功した企業は早い時期に進出したという特徴がある。しかし経営方針に一貫した傾向は見られず、各社全く異なるポリシーを持って臨んだことが役員会議で使われる言語に象徴的に出ているという指摘は興味深かかった。役員会の言語は;

資生堂は今にいたるまで日本語、

富士ゼロックスは英語、

パナソニックは中国語で中国人女性の企画部長は別荘を持てるほど高給取りになっているという。

現地化に関してはインドに進出して成功したスズキ自動車はシーク教徒のターバン、カレーを牛、ブタ肉を禁止した以外はサリーも何もOKとして現地化を計ったという話題もでた。

資生堂のマーケッティングは日本で成功した手法をそのまま適用したようだ。資生堂が成功しているスキンケア商品シリーズに「オプレ」というブランドがあるが、このロゴは漢字とのこと。意味は特に無いようだが、字の与える感じが好感を与えるようだ。

December 18, 2004

亜細亜大学アジア研究所研究会目次へ


トップページへ