東工大蔵前会館

バイオマスセミナー

NPO法人蔵前バイオマスエネルギー技術サポートネッ トワーク

June 17, 2015

 

NPO法人蔵前バイオマスエネルギー技術サポートネットワーク」は東工大OB人脈を中心にした中小企業支援ネットワークの一つである。

間伐材をチェーンを利用して搬出するKシステムという機械を開発している。実演実写のU-Tubeもある。

1.自然エネルギー市民の会代表和田武氏「小規模未利用木質バイオマス発電ー里山資源を活かす地域活性化」

日本では平均樹齢は40年で高齢樹を伐採しなければならない時期だが、日本では一律の価格設定したため、集荷想定半径50km、60,000t/yの大型 装置が全国に44ヶ所乱立し、集荷想定半径が重複して必要となるバイオマスを集荷できず、輸入ヤシ殻を燃すなど、本末転倒なことになっている。

ドイツでは2004年からバイオ発電のFIT買い取り価格を小規模では大きくしたため、小規模装置がたくさん(800ヶ所)作られ、うまく稼働している。

制度設計が雑で失敗政策となった。

ようやく2015年から2MW未満が40yen/kWとなったが、ドイツは初めから150kW以下のクラスがあるので中途半端。

40yen/kWとなって採算が取れはじめたもものは長野森林資源利用共同組合いいずな お山の発電所(ストーカー式ボイラー)とやまがたグリーンパワー の木質ガス化発電(デンマークのパブコック社のガス化炉)の2つのみである。



2.電力中研大高円氏「バイオマス発電利用技術開発ー炭化燃料化によるCO2排出量削減に向けて」

安価な石炭火力で木質バイオマスで混焼させようとしても、石炭用の粉砕ミルの動力消費が増すばかりとなる。そこで事前にバイオマスをガス化炉で炭化しておくことが必要になる。

技術的には可能と証明されたが、コストがかかり実用化には至っていない。

June 20, 2015


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