日本原子力学会・原子力安全部会
福島第一原子力発電所事故に関するセミナー
第1回
February 17, 2012
東京大学工学部11号館講堂
一緒に原発事故はべき分布になることを証明しようとしている電中研の木下さんに誘われて参加した。マスコミのフィルターなしに直接わかることもあるのでは と思ってさんかしたのががそれだけの価値はあった。
とくに事故直後からずっと東電本社につめていたという日立製作所の守屋氏の話は驚きのものであった。それは
福 島1号機のアイソレー ションコンデンサーと圧力容器を結合する配管が格納容器を貫通するところでは格納容器内にAC電源駆動モーターオペレーテッド隔離弁があり、格納 容器外側の隔離弁は直流駆動である。そして直流電源喪失で全ての隔離弁は閉というロジックであった。たまたま直流電源が先に失われ、 交流電源はしばらく供給されていたため、内側の弁は閉信号で閉となり、その直後、交流も失われたのである、開ける手段は交流電源が復活しないかぎりなかっ たのであるというものであった。
2012/6/29の朝日の近藤委員長へのインタービューで委員長は「9/11以降、
アイソレー ションコンデンサーと圧力容器を結合する配管の隔離弁が直流電源喪失で閉というロジックを閉まらないように変更した」と語っている。
保安院はこの米国からの情報を握りつぶしたわけである。その罪は重い。
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April 22, 2012
Rev. June 29, 2012
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