フェアトレード

キリマンジャロ山の西斜面にあるルカニ村で調査した辻村英之氏によればコヒー豆キリマンジャロの生産者の取り分はコーヒー価格の0.9%でしかないという。

現在の自由貿易の仕組みの中で不利な立場の第3世界の生産者支援し、自立と平等を獲得することを助けることをフェアトレード(公平貿易)という。

1988年にオランダではじまり、その後1992年にドイツを中心に(組織名トランスフェア)ラベル運動が広まっていった。1997年には、世界各国にあるフェアトレードラベル運動組織が一つにまとまり、FLO( Fairtrade Labelling Organizations International ) という国際ネットワーク組織が設立され、現在加盟国は、ヨーロッパほぼ全域、アメリカ、カナダ、日本の計17ヶ国。中南米、アフリカ、アジアの計29ヶ国、350生産組合がFLOに生産者登録している。

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フェアトレードラベル

日本では、1993年にいくつかの市民団体(NGO)と教会組織が集まってトランスフェアジャパンが設立され た。FLOは、フェアトレードの国際基準を設定し、それを守って輸入された商品にラベルを与えることで、それまでなかなか一般のマーケットに広げにくかったフェアトレード商品のマーケットシェア拡大を目指してい る。一般の業者でも、このルールに賛同しフェアトレードに参加することができるようになり、スーパーにもラベル商品が並ぶようになった。原価に上乗せされた金額は農園労働者の生活向上のために使われているとのこと。

下左の写真のリードバスケットはスリランカのダバデニア村で2,500人の村の女性に仕事の機会を提供しているとのこと。グリーンウッド家では親戚にこの活動に参画している人がいる関係もあり、手作りのリードバスケットに入ったセイロン製アールグレイやイングリッシュ・ティーを毎朝いただいている。ティーバッグはよろしいが、近代的装置の必要なインスタント・コーヒーの品質はよくないのでおすすめできない。

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セイロン製アールグレイのティーバッグとリードバスケット

南アフリカ産ワイン

右の写真は南アフリカ産のisabeloというワインである。イサベロとはズールー語で「わかちあう」という意味だという。ケープタウンの北、170キロにある「黄金の谷」にあるシツルスダル・セラーズという醸造所でつくられてい る。赤と白がありますが、グリーンウッド氏は赤が好みですのでPinotage Carbenet Sauvignon種のブドウからつくたた赤を買った。

下の写真はインドからは輸入したスパイスセットである。ブラックペパー、シナモン、カルダモン、クローブは布袋に入れられている。

スパイスセット

2002年5月26日

Rev. August 8, 2010


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