セルフサービスのガソリンスタンド

ここ鎌倉地区にもようやくセルフサービスのガソリンスタンドが出現した。よごれてもいないガラス窓ふきと汚れてもいないアッシュトレイのクリーニングをガソリンにパッケージした商品の押し売りからようやく開放される。ガソリンをいれてもらう間、所在なげに、アホ面して待つことももうない。「車と自身の静電気を放電させてからガソリンタンクのキャップをはずして」などと頭の体操にも役立つ。

ガラス窓ふきとアッシュトレイのクリーニング代がリッター当たり約10円とみた。これでようやくグローバルスタンダードに近づけたと思っていたのだが、ほとんど車に乗らないグリーンウッド氏が実際にそこで給油したのは5ヶ月後であった。給油機のタッチパネルで油種を選び、どのくらい給油するかを選ぶ。前払いせよという。お札を機械に挿入する。米国やニュージーランドにあるより高級なシステムだ。向こうでは勝手に給油してからカウンターに行ってそこで店員に支払うことになるが、ここでは完全自動式だ。これでは投資が余計かかっていると不吉な予感がした。 案の定リッター98円であった。会員制の安いところ同じで、2円安いといったところか?

大学で共に応用化学を学んだ友人達が皆それぞれ、石油会社の役員になっていた。同窓会の席上、セルフサービスのガソリンスタンドを展開すべきとの持論をぶったが、皆、首をかしげていた。それから5年は過ぎただろうか。サービスステーションの従業員の失業を危惧していたのだろうか?国民の一部をガソリンを注ぐような次元の低い仕事に従事させて国の資源を浪費させれば、一等国を維持できないことくらいわからない友人になったのかと失望したことを思い出す。ようやく少し利口になったのかなと思う。

ついでに希望を述べれば、ガソリンスタンドにセブンイレブンのように日用品を用意しておいてくれれば、便利になるのだが。油屋が日曜雑貨商品流通に素人だというのがわかるが、流通の専門家に場所を提供するだけでよい。察するにいまだ規制があるのかな?もしそうなら衰退への道をひた走る、ああ規制王国ニッポン。

July 15 2002

Rev. November 3, 2002


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