英国の石炭火力ゼロ宣言

ドイツが原発ゼロ宣言したとおもったら、今度は英国が石炭火力ゼロ宣言した。パスカルが その著書「パンセ」で「もしも神がいるなら信仰者は救われる。神がいなければ信仰の有無でなにも変わらない。ならば神がいる方に賭けて信心深く行動してい る方が得だ」と書いている。目下われわれが経験している温暖化は産業革命以降の石炭の利用ではないかと、 罪の意識にとらわれ、温暖化したのは我々だと罪の意識にとらわれ、人為的温暖化説という新興宗教が人々の頭に浮かんだ。これを権力の手段にしようとサッ チァー女史が国連を動かして教祖になった。さすが英国人、サッチャーが人為的温暖化教の開祖だからと首尾一貫している。頑固といえば頑固。ドイツ人がなんと言おうと、臆せ ず、原発を使いつづけるという。

したたかなことにこの宗教を貫徹するためににカモにネギではないが、持参金もってくる日立に原発建設を許可するという。英国民は日立が事故おこせば、補償金をふんだくればよいと考えているのだろうか?日立は英国ではEPCコントラクターを卒業して、東電とおなじ発電会社になるしか能がないということのようだ。

運転している時に事故を起こせば10兆円にも達するかもしれない補償の責任が発生するわけだ。それでもよいと日立の経営者と株主は考えたわけなのか。重電や家電 を売ってきた経営者も株主はここら辺を正しく認識できていないのではと他人事ながら気になる。Atom for Peaceというインチキ概念(または信仰?)を売り込んだセールスマンのアイゼンハワーのたわごとをいまだ信じている、頑迷な信者である。英国人と 変わらない。日立の株は手放した方がいいだろう。

Novemeber 22, 2015


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