内浦湾マリーナ見学バイクの旅

沼津の南に内浦湾という自然の良港がある。伊豆半島が本州に接する所はくびれているが、西岸ではこれが顕著である。くびれが終わるところで、岸は大瀬崎に向って真西に向うが、内浦湾では岬が北に突き出ているため、卓越風である南西風の風下となり、北にも淡島があることもあり、天然の良港となっている。

この内浦湾の重須と長浜漁協はヨットの係留地を提供して収入の糧にしている。(Marina Serial No.157) 投資は数百隻分4点係留索と基地となる浮桟橋、水補給施設、係留地点までのテンダーの提供だけであるため、フィート当たり1万円のローコストである。 係留権を手放す人がいるとの情報で調査に出かけたわけである。

首都圏からは遠いが、ローコストであることと西伊豆は良港が多く、人気は高い。内浦湾を視察するため、8月末の土曜日の朝5:30に七里ガ浜を出発。湘南バイパス、ターンパイク、熱海峠インター、函南(かんなみ)、伊豆中央道、伊豆長岡経由で2時間半で8:00には渋滞もなく、長浜・重須に到着。箱根の山は濃霧であった。

ローコストのためか、26フィート以上の艇が多く、ほとんどは共同所有艇である。海上係留のため、カキなどの生物が付着している艇が多いところを見ると、利用度は低いようである。

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長浜係留水面

重須の西の入り江には1927年(昭和2年)スエーデンのユーターバーグ(英語風に読むとゴーターベルグ)造船所で建造された5,105トン全長127mの豪華ヨット、ステラポラリス(北極星)が係留されている。スカンジナビア (Restaurant Serial No.143) というフローティングレストランとして営業されている。

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フローティングレストラン・スカンジナビア

9:00現地出発、帰路は全く同じルートで3時間かかり11:00には帰宅。

後日談:2006年にスカンジナビアは営業不振のため、元のオーナーに買い取られて曳航中沈没したとの新聞記事を読んだ。管理が悪く、船底の腐食が進んでいたのだろうか?

2000/8/26

Rev. October 10, 2006


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