高尾・陣馬

生藤山(しょうとうざん)

2008年2月28日、wakwak山歩会は生藤山(990m)に登った。昔、国境の木は伐らないというル−ルがあって生藤山は二国国境(武州・相州)な ので“切り止め山”と呼び、これが“きっと山、生藤山”となり、しょうとうさんと呼ぶようになったという。(ウィキペディアより) 因みに生藤山の 120mばかり手前の三国山は標高はほとんど同じだが、その山名が示すように甲州・武州・相州とを分ける三国境でもある。下って和田峠に出れば,その先は WakWak第5回目、2000年1月30日の和田峠から陣馬山ー高尾山への縦走路へと続く。総距離10.7km、登り総計828m、下り総計875m。


八王子で集合。中央線上原駅下車。バスに間に合う。バスの車窓から生藤山を望む。石楯尾神社前(407m)下車。9:00登山開始。昼なお暗い杉林の中を 登る。10:00佐野川峠(763m)着。垂直速度は356m/hで調子はいいほうだ。尾根は風が吹き抜けている。ここで簡易アイゼンを着用。 暫く尾根道をゆくと甘草水(かんぞうみず)由来という看板がある。新編相模風土記稿によれば日本武尊東夷征 伐のとき、三国峠に軍を憩ううたが山上に水なく、尊鉾をもって岩頭を穿と清泉たちまち湧出したという曰く付きの泉とのこと。下流は狭野川とよぶとある。3 つばかりピークを越えて11:20三国山山頂(952m)に立つ。西側の見晴らしがよく、眼下に東相模ゴルフ場が見える。

三国山から西南西を望む

富士山の左手前が御正体山、富士の手前は道志の山々。富士の右手の尖ったピークは三ッ峠山。その右手前は扇山そして遠く、赤石岳と荒川東岳が白く光ってい る。右隅手前の植林で覆われた山が権現山だ。写真のフレームの右側には大菩薩嶺が横たわっている。

目を南南西に転ずれば眼前に大きく大室山、そして蛭ヶ岳、丹沢山が薄っすらと雪化粧しているのが見える。大室山と蛭ヶ岳の中間に檜洞丸がみえ、大室山と檜 洞丸の中間には犬越路がある切れ目となっている。

三国山から、岩が露出した急坂を登れば12:00生藤山着。山頂にはドラム缶が5本程設置されて防火用水と書いてある。見晴らしはよくないがそれでも丹沢 山塊が小枝の向こうに見える。 ここで記念撮影。

生藤山山頂にて マーさん撮影

生藤山から和田峠に向かうが、生藤山山頂付近の下りはロープがほしい急坂である。茅丸(1,019m)は巻いて13:00連行山(1,010m)着。醍醐 丸(867m)も巻いて和田峠に下るが、この巻道は狭く、万一スリップすると危ない。仲間はアイゼンも付けずに歩くと感心する。アイゼン着用していると安 心だが足には確実にストレスがかかりついに右足内股の筋肉が引きつるようになる。やむを得ず右足だけアイゼンを外す。和田峠でアイゼンを外し、アスファル ト道を陣馬高原下のバス停まで歩く。このアスファルト道は1996年3月末、きだみのる著の「気違い部落周遊記」を読んで、鉄馬に騎乗して陣馬街道に挑 戦て以来の11年ぶりの道である。

2004年3月10日、三頭山に登ったとき、三頭山から南に伸びる笹尾根を西原峠(さいばらとうげ)まで歩 き、数馬に下っている。もしいつか西原峠から三国峠まで笹尾根を縦走すれば三頭山から高尾山まで全て歩いたことになる。

町田の居楽屋笑笑(わらわら)で反省会。(Restaurant Serial No.321)注 文は全てタッチパネルで行い、都度割り勘の一人当たりの勘定がどうなっているか分かる仕組みで面白かった。年寄りは我々だけだった。

February 29, 2008

Rev. November 10, 2017


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