2013年9月12-14日、Wakwak山歩会のクリサンと熊野古道参加予定の田中利を誘って金峰山に出かけた。大弛小屋前泊、金峰山小
屋泊のコースは全長10.6km、累積登り847m、累積下り861m。
2009年、大峰奥駈道の山上ヶ岳(大峯山)に 登った。この山は又の名を金峰山といい、蔵王権現を祀る。これを分祀したのが甲州の金峰山というわけだ。1999年にジープで川上村から川上牧丘林道で 大弛峠越えしたとき、大弛峠に駐車場があることを発見した。ここにジープを停めて尾根伝いに金峰山へと縦走したら長い登攀の苦労を省けるのではとひらめい た。ある時、ラジオを聴いていると金峰山小 屋に一泊した人が話した「翌朝小屋のドアを開くと一面の雪景色だった」という言葉にも動機つけられた夢である。今回友人2人を誘って金峰への縦走を決行し た。金峰山は100名山であるが、このうち 48座をクリアしたことになる。
当初の計画では駐車場が混まないウイークデイの大弛峠に登ることにした。朝6:30鎌倉を立って開成駅で仲間を拾
い、12:00に大弛峠に到着し、昼食後13:00金峰山に向かう予定であった。しかし娘に12:00に到着しそうもないといわれた。場合によっては
14:00になるかもしれない。そうする
とよる年波に勝てず、16:30までに小屋に着きそうにない。そこで第一日は大弛小屋に一泊して翌朝金峰山に向け出発することにした。午前中だ
け歩き、午後は山小屋で休むという贅沢な登山が楽しめる。9月中旬の不安定な天気では午後は夕立になりやすいので好都合である。
第1日(木)
第2日(金)
5:00起床、雨は止んでいるが曇り。5:30朝食、6:40出発。空は晴れてくる。朝日峠までは緩やかな登り。ついで大ナギ(2,528m)と呼ばれる 狭い尾根道をゆく。岩場に取りつき朝日岳に向かう。岩を見ると花崗岩だ。後ろに今通過した大ナギ、そして昨日のぼった国師ヶ岳が見える。朝日岳を登る、
遠方の背景は国師ヶ岳、中景は大ナギ
朝日岳山頂にて
朝日岳から金峰
山を望む
西側のガレ場を下り、鞍部に向かう。樹林の中を鉄山の北側を巻き、金峰山の登りに取りつく。しばらく登ると見晴し のきくアルペン的な裸地 にでる。此処から北側をのぞむと、遠くに川上村のレタス畑が見え、左手の小川山から東に伸びる尾根にある岩塔が見える。ここはフリークライミングのメッカ となっているという。そして右手には朝日岳から北に伸びる尾根にあ る岩塔が見える。そもそも関東山地である奥秩父主脈は瑞牆−昇仙峡型花崗岩体だ。これが浸食で残り岩塔になるのだろう。そもそも金峰山は修験道の山であ り、その入口は昇仙峡なのだ。昇仙峡を通過し金峰山頂に至る修験道の道は御嶽道と呼ばれる。
金峰山から川上
村を望む
金峰山の頂上に至る道は真っ直ぐだ。
金峰山山頂を背
に
大きな岩のトンネルをくぐるとそこが山頂であった。五丈石はその向うの少し下がったところにある。
五丈石を背にして
山頂から金峰山小屋まで小一時間かけて下る。小屋は岩塔の脇にある。12:00小屋着。(Hotel Serial No.526)一泊2食付7,500円。山小屋にはめずらしく外壁を青緑色に塗ってある。持参した昼食をとった後、瑞垣山を見下ろしながら持参し たバーボンでくつろぐ。
金峰山小屋岩塔 脇のベンチでくつろぐ くりさん撮影
17:30夕食。19:00消灯。夜間トイレの起きると満天の星であった。
第3日(土)
5:00起床、5:30朝食。6:30出発。山頂経由朝日岳との鞍部に下り、朝日岳のガレ場を登り返す。
朝日岳のガレ場
週末のため、非常に沢山の登山者と行き交う。11:00大弛峠着。駐車場っは車であふれ、道 路脇に数十台停まっている。直ちに林道を下り、はやぶさ温泉(0553-35-2611)12:00着。ここで汗を流し、昼食をとる。全く同じ経路を逆行 して開成駅西 口17:00着。空になった燃料タンクを満たす。
翌15日は台風縦断で荒れた。
September 19, 2013
Rev. November 17, 2017