2006年9月4日に避暑の一環として8月の箱根に続き、3泊4日の予定で八ヶ岳高原ロッジにY夫妻と一緒にでかけた。 ご夫人方はスケッチ、ダンナ衆は登山を楽しもうという目論みであった。2005年11月に八ヶ岳高原ロッジに一 泊してここで避暑をしたら良いだろうと予約しておいたのである。
海ノ口別荘地最高地点(1,800m)から杣添(そまぞえ)尾根経由横岳 (2,829m)まで標高差1,000mを日帰りしようというわけである。標高差1,000mを日帰りするというのは70才近くなるとかなりハードであ る。そこで途中で引き返すこと有りという心づもりである。
第一日
8:30Y夫妻と車を連ねて龍口寺前を出発。忍野の手打ち蕎麦屋の天祥庵(Restaurant Serial No.125)で昼食をねらうが、夏休み中であった。やむを得ず山中湖の中国菜館 湖林(Restaurant Serial No.288) で昼食とした。
清里の「丘の公園清里グルフコース」(Golf Course Serial No.45)のクラブ ハウスでティーブレークしたのち、八ヶ岳高原ロッジに向かう。チェックイン後、美鈴池まで散策。塩尻の赤ワイン、フルボトルを空けてのフレンチの夕食後、 即寝てしまう。
第二日
山小屋でないので朝食は7:30。従って車で杣添尾根登山口まで登っても出発は8:25となる。垂直速度を250m/h で登ると4時間で横岳頂上ということになる。12:30には山頂に立てるはずである。下り速度300m/hなら3時間で下れるので15:30帰着という目 安で出発する。登山口を出発してもしばらく富士見地区という別荘地の中を歩くことになる。
杣添尾根登山口にて
2006年2月のス ノートレッキング時に歩いたヘリポートへの道と分かれて杣添川北沢を渡って杣添尾根に取り付く。縞枯れ帯に到達すると視界が開け、金峰山(きんぷさん)や御座山(おぐらやま)が見える。
杣添川北沢渡河点から杣添尾根を望む 横岳奥ノ院は雲の中
Y氏の大腿筋が攣ったため、登坂速度を落として樹林帯を抜けるところまで登ろうとしたが、12:30での到達高度は2,600mでまだ山頂までは200m を残している。自力下山のため安全をみて横岳 の三叉峰をカメラに収めて下山することにする。当初杣添尾根から三叉峰を目視したとき、奥の院かと思ったが、2008年6月硫黄岳から赤岳に向けて縦走したとき、ここ は三叉峰だと分かった。杣添尾根は右に回りこみながら三叉峰に接続しているのだ。
2,600m地点で木の間よりかいまみた三叉峰
予定通り15:30帰着。ダンナ衆が登山中、奥方達はスケッチをして時間を過ごす。19:00のフレンチの夕食前に持ち 込んだバレンシア産の赤マルケスデカロで歓談。
本日の成果は片道総距離3.62km、片道累積登り856m、片道累積下り4m。
第三日
朝食後8:30より10:00までガイドつきのネイチャー・ウォッチに参加後、Y夫妻は軽井沢のゴルフ会に移動する。かっての銀行の企画マン達が銀行再編 後も毎年懇親のゴルフコンペをしているのだという。引退後はたのまれて調停委員などをしているという。
ネイチャー・ウォッチ
午後は台風12号の影響でか雨が激しくなり、部屋に閉じ込められる。運動もできないので腰痛体操をしながら持参のウンベルト・エコの小説「薔薇の名前 上」を読 む。「ダビンチコード」 を書いたダン・ブラウンはこの小説の影響を受けていると思う。特に記号論とキリスト教の歴史を題材にしたところなどそっくりだ。
外は雨
第四日
雨は上がった。八ヶ岳高原音楽堂と八ヶ岳高原ヒュッテまで散策して帰路につく。八ヶ岳高原音楽堂はリッヒテルが演奏した とか。
八ヶ岳高原ロッジへのアプローチ
八ヶ岳高原音楽堂 |
八ヶ岳高原ヒュッテ |
清里で手打ち蕎麦屋「忘れ路」(Restaurant Serial No.289) で久しぶりに「ざる」を食す。
September 7, 2006
Rev. November 25, 2017