霧ヶ峰

蝶々深山

避暑目的で蓼科の女神湖に滞在中の2004年9月1 日、車山の隣にある蝶々深山(1,836m)に登った。車 山肩のコロボックル・ヒュッテに駐車し、ここから車山湿原に100m下り、100mって蝶々深山に登る。その後 、物見石経由、八島ヶ原湿原の鎌ヶ池キャンプ場まで250m下り、八島ヶ原湿原沿いに沢渡(さわんど)まで ほぼ平地を歩き、沢渡からコロボックル・ヒュッテまで250m登るという散歩程度のものである。総距離7.25km、累積登り269m、累積下り 267m。

ちょうど台風16号が日本海を北上して北海道に抜けた日で風は強かったが、晴天で登山日和であった。それでも3時間かかった。

蝶々深山山頂にて 後方に八島ヶ原湿原が見える

2001年に鎌ヶ池キャンプ場で キャンプしたとき、八島ヶ原湿原沿いのダート道を深夜の雨の中を車で移動したことがある。今回、同じ道を沢渡まで歩いているとき、 車では気がつかなかった説明板を見つけた。それには「ここは諏訪神社下社の御射山(みさやま)祭御狩神事が 行われたところである」と書いてある。

御射山祭は平安時代、鎌倉時代が全盛で元禄時代まで行われたとのこと。毎年7月26日から29日まで、信濃の豪族が交代 で御頭をつとめ、神官が豊作を祈るとともに、信濃の氏人が騎射の技を競ったという。室町時代中期、下社大祝金刺氏の滅亡とともに衰微した ようだ。江戸時代初期には御射山は他の地に移転したため、この地は旧(もと)御射山とよばれているそうだ。 このあたりはオリンピックスタジアムのような地形だが、鎌倉幕府の将軍や将歴の桟敷跡が今も土壇として残っている。当時の和歌に :

をばなふく ほやのめぐりの一むらに  しばし里あり秋のみさ山   金刺盛久

September 3, 2004

Rev. November 24, 2017


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