さてここでオランダの駅のトイレの話をしよう。列車のなかのトイレは無料だが、駅のトイレは0.5ユーロ必要である。0.5ユーロコイン以外にも使えるコインの種類はコイン投入口近くに明記されている。明記されていない場合は0.5ユーロコインしか使えないと思ってよい。試しに投入しても返してもらえない。入り口におばさんがいたらお札を0.5ユーロコインに交換してもらえる。交通信号のような赤、黄、緑のランプのついている最新式の自動トイレでは赤ランプ点灯中は使用中、黄色ランプは準備中の意味である。このときコインを投入しても当然ドアは開かず、自動機械殿はコインをもらったということも覚えていないのでコインを失うハメになる。黄色ランプ点灯中は実は室内の照明は消え、便座が跳ね上がり、便座の洗浄・乾燥を自動的に行なっているのである。衛生上の配慮は優れているのだが、これを知らず、前の人が出たあと、この準備シーケンスを無視してドアが閉まる前にトイレの個室に入ると照明が消えた暗室のなかで洗浄水をしこたま浴びることになるので注意が必要。
0.5ユーロコインがなく、おばさんも居ない時はカフェによって1.5ユーロのカフェを注文して無料のトイレを借りるしかないということになる。
2003/10/17