鎌倉プロバスクラブ卓話

アメリカそぞろ

斉藤弘

2008/7/8

鎌倉プリンスホテル

年末まで米国滞在予定ですので皆様に忘れられないようにまかり出ました。

米国でアメリカ歴史学会会長を勤めた入江昭氏に会いました。この入江昭博士は成蹊中学校・高等学校卒業後、1953年渡米。1957年ハーバード大学卒業、1961年ハーバード大学大学院歴史学部を修了し、博士号を取得した国際政治学者です。現在はハーバード大学名誉教授です。

氏は我々と同世代の人ですが、「1958年ハーバードの大学院の学生だったころ、故ライシャワー教授に教授室に呼び出され『世界人としての日本人であれ』ということ、『日本は優れた文化を持っているので欧米人にたいしては誇りをもって対処しなさい』と教えられたことがその後の人生を決定づけた」とおっしゃっておりました。

感銘を受けたので皆様にご紹介させていただきました。

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August 20, 2008

Rev. June 3, 2009


朝日新聞のシリーズ「グローバル化の正体」に入江昭氏のインタビュー記事が掲載された。人類史は必然的にグローバル化に向かっているとする。

特に躍進したのはコロンブスの新大陸発見。1850-1870年の電信・電話・鉄道が発達してからという考えもある。現在のグローバル化は1970年代に植民地が独立してから継続している。国家の役割が低下し、多国籍企業、NGO、宗教、民族が原動力になっている。

冷戦終結も中国の国際世界への復帰もグローバル化がドライブした。環境問題も一国の枠では対処不能である。

氏は世界の歴史は文明の衝突ではなく文明間の対話の歴史だと肯定的に捉えている。

August 25, 2008


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