鎌倉山
鎌倉山高級住宅地(16.5ヘクタール)と大船と江ノ島を結ぶ日本初めての有料道路(現在はモノレール)は昭和の初めに菅原通済 という実業家によって開発され、多くの政財界、芸能人が移り住んだ。菅原通済が常磐山に残した三貴園という邸宅は懐石料亭となり、菅原通済が収集した書画 骨董品は常磐山文庫となって、かっては公開されていたが、今は訪れる人もなく、菅原という表札が通用門に下がっている。
三貴園玄関
鎌倉山高級住宅地の幹線道路は桜並木道である。この桜並木にはいろいろなお店がある。これを常磐口から有料道路の鎌倉山 に向かって順に紹介しよう。
桜並木の最高点より少し下ったところ、夫婦池に行く道との交差点近くにボンジュール鎌倉山店 (Shop Serial No.144) という自家製パンを売る小さなお店がある。葉山にあるレストランの姉妹店(Cafe Serial No.220)であるが、ここではパ ンだけ売っている。鎌倉山在住の人々から予約が入る程人気がある。
イースト菌が出すアルコール蒸気を好む黒色カビで建物の白壁が灰色になっている。パン工場やウィスキーの醸造所も同じ外 観をていするのは面白い。
ボンジュール
鎌倉山の桜見物の折には「アンナ・フレンチ」で輸入雑貨とコーヒーなど楽しめる。(Cafe Serial No. 79)
アンナフレンチ
アンナ・フレンチの角を左に少し入った所に棟方版画美術館がある。(Museum Serial No.145)
棟方版画美術館
らい亭 (Restaurant Serial No.131) は鎌倉山で最もポピュラーな蕎麦屋である。道路に面して駐車場があるので、沢山の人が訪れている。回遊式庭園があり、園内には奇妙な石像などが散在してい る。
らい亭
らい亭を少し過ぎた所に「鎌倉山記」という大きな石碑が建っている。開発者の菅原通済の開発にかけた思いが記されている。
料理本「ティーハウス房子 私のおもてなし料理」の著者が自宅隣で経営する「ホルトハウス」は桜並木から少し入ったところにある。眺望の良い南斜面に位置し、快適。建物も奇抜。(Cafe Serial No. 80) ホルト氏の飼い猫は目がオレンジ色のペルシヤ猫風である。
ホルトハウスの玄関
「ホルトハウス」より更に奥まったところに懐石料理屋の「山椒洞」 (Restaurant Serial No.132) があった。もとは田中絹代の屋敷だったという。一度だけ使ったが床がぼこぼこで寿命が来ていた。
山椒洞
2008年の「山椒洞」 閉店後は御法川法男(みのもんた)がこの土地に豪邸 を構えた。2017/3/13散策で再確認。
御法川法男邸
「ローストビーフ鎌倉山」 (Restaurant Serial No.133) は桜並木道より少し奥まった所にある。邸内は日本式庭園と日本式邸宅で高級感がある。ここのローストビーフはデパートでも売っているため、有名で客も多 い。
ローストビーフ鎌倉山
2017/3/7 久しぶりにかって散策した畑が宅地に開発された場所を視察に散歩かたがた でかけた。西鎌倉小脇のバス停「西ヶ谷」から坂を上ってゆくと湘南モノレールのトンネルの上に出る。鎌倉山の三叉路から鎌倉山の桜並木道に入る。この界隈 は新しいコーヒーショップが増えた。御法川法男の邸宅脇から鎌倉山住宅地に下る。ここからの江ノ島方向に沈む夕日を見る。左手に見える尾根は広町緑地、中 央に江ノ島、右手の片瀬山。広町緑地と片瀬山の間の谷間は縄文海進のころは入江だった。
御法川法男の邸宅脇から望む江ノ島
鎌倉山の東端には扇湖山荘がある。
November 22, 2005
Rev. March 7, 2017