2002年の航海日誌

1月13日(日);モアリングロープの締め直し、クリーニング

2月26日(火);エンジンアイドリング1時間でバッテリー充電、クリーニング

4月29日(月);エンジンアイドリング40分でバッテリー充電、クリーニング、ジブセール取り付け

5月2日(木);東北の風強し、イエローフラッグ、モヤイロープに擦れ止めとしてホース装着、水タンク満タン

5月3日(金);晴れ、高気圧におおわれ適度な南の風。11:00-12;30友人(原氏)と出航。1段リーフ。リーフのシャックル紛失。ビデオ撮影。着桟はまだ未熟。腰痛で約半年船に乗れなかったが、暖かくなるに従い、腰痛も治まり、ようやく船に復帰。

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5月6日(月);曇、東海上に高気圧があり、強い東北の風、出港できず。客人(Toby)と船上パーティー。

5月8日(水);曇、東海上に高気圧が居座り、強い東北の風、出港できず。客人(Toby)を連れて観音崎灯台を訪れる。フランス人に設計と建設をしてもらったと説明がある。今の灯台は3代目。 すぐ近くに東京湾の海上管制を行うセンターがみえる。撤去中のお台場 も見える。この山はシロダモの大木が多い。景色を陶然と見ている時、後からとびかかったトンビにナッツが入ったプラスティック容器を奪われるところだった。このあとマリーナ・ベラシスで昼食ここでのボート宿泊の可能性を打診後、城ヶ島を散歩して三浦半島西海岸沿いに鎌倉に帰る。

5月21日(火);晴れ、南西の程よい風、今年の5月は天候不順であったが、ようやく五月晴れがもどった。火曜日はマリーナの定休日だが、チャンスを逃さず、2人で出かける。3.5時間かけて猿島往復。ガソリンタンクほぼ空になる。明日もよい天気が続きそうなので、給油予定。

5月22日(水);晴れ後、曇り、南西の程よい風、5ヶ月ブリで水線際の水アカをブラシで落とす。ガソリン14リッター補給。シングルハンドで横須賀往復3時間。

5月25日(土);晴れ、南の風、のち強し、バイク仲間の中本、押川、徳山各氏に海にも興味を持ってもらおうと約1時間程試乗してもらう。同時にバイク雑誌の取材を受ける。隣のSeisui号船長の今日の漁獲のおすそ分けをいただき賞味。

5月29日(水);晴れ、南の風、のち強し、5月後半は好天気が続いた。海はまだ褐色にはなったいない。シングルハンドで横須賀往復3時間。6月中は船には乗らない予定のため、ジブセールを水洗し、乾燥させて船室に取り込む。7月には船底塗装をしなければならないだろう。

7月10日(水);台風6号接近中。1ヶ月ぶりで舫綱をチェック。異常なしも、少しつめる。夜半熱海上陸か、南方海上をかすめるか?そろそろ船底塗装の時期だが天候不順のため予定たたず。

7月12日(金);台風6号一過の快晴、程よい南の風。1ヶ月ぶりで海にでる。シングルハンド。オートヘルムにすると2時間の登りと1時間の下りが疲労無く可能。船は自走してくれるし、不景気で他船は少ないしで、グリーンウッド氏はウォッチしながらほぼ午睡の状態であった。ああ至福の瞬間。オートヘルムがどの位バッテリーを消費するかわからないので、今日は2時間で15分間だけ機帆走した。3時間でも問題なさそう。シャワーを浴び、午後4:00遅い昼食と生ビール。

7月18日(木);台風7号一過、中一日おいての出航。6号も7号も太平洋側を抜けたので、被害なし。ファーリングジブも異常なし。晴れ。イエローフラッグ並の風強し。シングルハンド。ワンポイント・リーフで30度のヒール。オートヘルムにスプレーがかかりはじめたのでツーポイント・リーフ。ヒールが大きいとタック時に外したオートヘルムが床に落ちる。バッテリーが上がったときのためとエンジン手動スタートの練習をするがうまくゆかない。マニュアルを読んでも操作に問題なし。いずれ再挑戦しよう。シャワーを浴び、生ビールでのどを潤す。船底塗料発注。

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ロカ号のスキッパー君

7月27日(土);台風9号一過、中3日おいての出航。晴れ。風弱し。最初の1時間はフルセールでの機帆走。舵はスキッパー君にまけせっきりで3時間海上にいる。おにぎりも海上でとる。午後2時ころまでは出船ラッシュ。LNG船とホンダの車輸送船が多い。シャワーを浴び、生ビールでのどを潤す。船底塗料とテープを入手。オートヘルムをタックに使う操作を忘れてしまったのでこのところタック時だけは手動にしていたが。マニュアルを読んで100度タックのボタン操作がわかった。次回からこれを使おう。

8月13日(火);8月の上旬は穂高岳登山で不在。この間不連続線が朝鮮半島から東北・北海道にかけて停滞し、本州南部は日本晴れ。ただ南東の風強く、セーリングはいずれにせよできなかった。ヨーロッパ中部や朝鮮半島では50年に一度の洪水が生じているという。ことしは北極振動のためこうなったとのことだが、温暖化のためかは不明とのこと。昨年は6月頃から赤潮が出始め、マリーナも東京湾も褐色になったが、今年は7月を除き、雨が少ないためか、海は青い色を維持している。明日上架できるというので、その準備をした。ジブセールを取り込み、ハルの洗浄を行なう。

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船室に取りこんだジブセール

8月14日(水);南西の風強く、一人操船の限度。離岸時、東南の風を意識してスピードを出し過ぎで回転半径が小さくなる。クレーン下につけるのに、他のメンバーに乗船をお願いする。11:30上架。直ちに30分間の高圧洗浄でフジツボをすべて除去。昼食後、水線上のハルをワックスで磨く、テーピングして、夕刻5:00までに船底塗料塗布完了。明日午後2:00下架予約。

8月15日(木);9:00より14:00までにエンジントップカウル内のモップアップ、エンジンオイル0.8liter、ギアオイル150cc、スパークプラグ2本交換。プロペラをシャフトより外してチェックしようとしたが、ボルト固着につき不可。耐水グリス給脂。アノード点検、問題なし。スピードセンサー装着。本日は南の風9m/sec。強風下で早めにニュートラルにしたため、行足が止まりバース着桟失敗しやりなおす。1ノット以下なら前進で向かい風に向かい最後にリバースで行足を止めるほうがコントロールしやすい。台風13号が小笠原諸島に接近中。

8月20日(火);台風13号一過、晴天。七里ガ浜では風は無かったが、ここマリーナでは東北の強い風で出航できず。コックピットにテーブルをしつらえ、コーヒーを沸かし、ソーラーバッテリー・ラジオでロックを聴きながら佐々淳行著「あさま山荘事件」を読む。夕刻は中本・押川氏らと会食のため、クラブハウスでシャワーを浴び、麻布の富麗華に出かける。(Restaurant Serial No.188)BMWでニュージーランド再挑戦とか。

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コックピットにテーブルをしつらえる

8月25日(日);午前中晴れ、午後くもり、東南の風、適度な風約4m/s。11:00から14:00までフルセールで3時間シングルハンド。操舵はオートヘルムにまかせっきり。グリーンウッド氏はワッチ担当。水に降ろして10日でもうスピードセンサーはゼロ表示。もうエビのようなもので詰っていた。マリーナは今日がもっとも混雑。

8月29日(木);台風は小笠原沖を西に移動し、沖縄方面にあり。風は3.5m/sと少々弱いが絶好のセイリング日和。Tと二人で10:30-15:30の5時間のセーリングをする。ヘルムはTにまかせコーヒーを湧かして水分補給。第三海保近くまで行くと、三浦半島と房総半島の緑の縁に囲まれセーリングは快適となる。第三海保は水面上の構築物は撤去され目下暗礁状態である。横須賀沖には海上自衛隊のイージス艦が停泊している。情報提供船という変な舟もいる。帰港すると7m/sの強い風が吹いていた。生ビールで乾杯。Tは3ヶ月のサバティカルを利用してボランタリー通訳としてビースボートで世界一周の旅に出るという。ご先祖の血がさわいだか?9月1日に晴海を出航し、西周りにマニラ、シンガポール、コーチン、マッサワ、ポートサイド、インスタンブール、マルセイユ、ラパルマス、サンディアゴ・デ・キューバ、カタルヘナ、カヤオ、イースター島、パペーテ、ボラボラ、オークランド、シドニー、ラバウルを廻って12月8日に東京に帰るという。ウームそのような魅力的な話があるとは知らなんだ。日本に来る前に立ち寄ったアンダマン海も良かったという。

8月31日(土);台風は九州の西にあり、南の風4.5m/s。絶好のセイリング日和。TとYを乗せ、10:00から14:00まで4時間のセーリングをする。ヘルムは今日もTにまかせる。第三海保近くまで行く。ケッチとレーシングするような並走であった。東京湾で目立つのはLNG船とホンダとニッサンの自動車輸出船である。原油タンカーなどは乾舷が低く、目立たないし第一あまりみかけない。途中風が強くなったのでワンポイントリーフ。帰港したら風速は6/m/sであった。

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ヘルムを取るT

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並走したケッチ

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東京湾口に向かうモスローゼンベルグ型LNG船とケッチ

9月19日(木);高気圧に覆われ晴天。ただし東北の風6.6m/secでシングルハンドでは着発桟がむずかしく出航はとりやめ、ジブセールを上げただけで、約3時間、船の清掃を行なう。水洗時に入ると思っていたガソリンタンク室の水は風雨で入ること確認した。ハッチのゴムが一部外れていたためか?ハッチを開けて乾燥させ、ハッチのゴムシールをはめ直す。

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終日マリーナで

9月20日(金);高気圧に覆われ晴天。ただし東北の風6-4m/secでシングルハンドでは着発桟がむずかしく出航はとりやめ。前回メーンセールのリーフをしたのでメーンセールのリーフラインをセットアップする。こうしておくとメーンセール揚げがスムーズに行なわれる。ハッチを開け、コーフィーを湧かして日経を読む。

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ハッチを開けて

9月21日(土);高気圧に覆われ薄曇。東北の風4m/sec。友人の安部氏と10:30出航。東北の風の時は船が風下に吹き寄せられるので舵の角度を小さくしておく必要あり。LNGタンカーが航路内にいたためか、海上保安庁のパトロールボートがやってきて本線航路内に入らないようご丁寧な挨拶があった。昨日モーターボートが本船に衝突する事故があったので注意するようにとのこと。出発前にマリーナでバウがペシャンコにつぶれているボートが係留されているのを見たが、それのことらしい。どこをみて操船していたのか?ヨットにのっていると高速のモーターボートにはいつもハラハラさせられる。

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ヘルムを取る安部氏

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おせっかいを焼きにきたパトロールボート

ところで海上保安庁のパトロールボートと同じく放水銃を持つ設計の情報提供船なるものがいつも横須賀沖にいる。ピースボートなどの突入を警戒しているのだろうが、なぜ放水銃が必要なのだろうかといぶかる。フルセールで12:00観音崎折り返し、ノータックで13:30帰港。

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観音崎

10月2日(水);昨夜台風21号が三浦半島に上陸した。上陸時の気圧が955mbで歴代低いほうから3番目だそうだ。一部50m/secの突風が吹いたが、七里ガ浜の自宅では東北の風のためたいした被害なし。しかし横浜ベイサイドマリーナは丁度台風の目が通過したので、被害状況を見にでかけた。本日は南の風4.5m/sec。ステムがバースにタッチした跡がついているだけで、被害なし。心配したジブセールは何事もなし。マリーナの人が係留ロープを補強してくれていたが、少し緩みあり。再度しめなおす。ガソリンタンク室に再度水が入っていること確認。風雨で入たことは明らか。しかしゴムシールには異常なし。ゴムシール経由で救命ブイが流されないようにする細いロープを出してあるのがいけないのか?外して様子をみることにする。

他の2隻は紫外線除けのジブセールカバーがはずれかかって風にはためいている。

10月8日(火);小雨が降ったり止んだり。このところの秋雨前線の通過で雨が降ったため、ガソリンタンク室への雨漏りの状況を点検に出かける。幸い水は入っていない。原因として救命ブイが流されないようにする細いロープを伝って雨水が流れ込んだと考えられる。エンジンのリモートコントロール・ユニットの取り付けボルト穴経由からの浸水も疑ったが、そうではなさそう。ステムにこびりついたバースのフェンダーのタッチ跡はワックスでふき取る。

10月17日(木);2日前に日本海を低気圧が横切るに伴い、寒冷前線が通過して激しい雨だったが、ガソリンタンク室への雨漏りがないことを再度確認した。今日は高気圧に覆われて晴れ、東北東の風3メートル以下。シングルハンドで12:00に出航し、14:00に帰港するが、風見が回転するほどの微風。

11月21日(木);広町緑地の倒木調査で忙しく、約1ヶ月のご無沙汰。久しぶりに海鳥の糞と煤煙で汚れた船を洗う。もやいの擦れ止めホースがはずれたくらいで特に問題なし。本日はほとんど無風であった。

11月27日(水);このところ不順な天気だったが、今日は晴天と徳山氏をさそってでかける。徳山氏は4級免状を取得したばかりなので少し海の経験を積みたいという。10時の出航時は南の風1m/sであったが、帆を揚げる段階では7m/sに増していた。フルセールを揚げるといきなり30度以上ヒールし、スクリューが空中に出て空転する。2段縮帆しジブもストームジブ位にファーリングしてようやく帆走可能になった。トロール船に囲まれて難儀する。すっかりスプレーを浴びてしまった。小一時間で帰航する。昨日荒れた低気圧が北海道東岸に残留していたのが、強風の原因らしい。気象台の記録によれば、午後は更に強くなり10m/sにもなった。

12月2日(月);高気圧に覆われ穏やかな日和なので出かけた。快晴、風速2m/sの東北の風。前回の2段縮帆のシートをフルセールの位置にリセットし、出航。ガソリンタンクが空のため、13.3l給油。27日はトロール船が多く難儀したが、今日は少ない。おにぎりを昼食にする。

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冬の逆光を浴びて

ティラーはオートヘルムにゆだね、くつろぐ。風は穏やかで楽であるがスピードは出ない。横須賀沖で帰路につく。ソーラーラジオでAFNを聞きながら帰る。11:30出航、15:00帰港。Rocaを購入してから航海灯と停泊灯の点灯試験をしていないことに気がつき、早速試験し、問題ないことを確認。コックピットの腰掛の下の塗装皮膜に小さなひび割れが発生し始めた。見てくれが悪くなっただけで危険はなさそう。応力集中があるためか?販売店に問い合わせてみよう。生ビールとドッグで乾杯。

12月29日(月);高気圧に覆われ、穏やかな日和なので今年のセーリング納めにしようと出かけた。お客様2名、YとT。出かける前の朝7:00、インターネットで調べると、横浜では北の風、風速1m/sであった。ライフラインのピンがはずれたりしていて、修理して出航できた11:00には風速は5m/sに増していた。ツーポイント・リーフで1.5時間程セーリング。マリーナは年末休暇中。

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