2005年8月8日、軽井沢の避暑から帰宅するとご町内のヨット仲間のエバーフィールド氏から今日午後、ワークボートが七里ヶ浜に乗り上げて、ヘリが舞い、パトカーが出て大騒ぎだったと聞く。エンジントラブルでもたもたしている間に南風に吹き寄せられたようだ。
七里ヶ浜に乗り上げたワークボート
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もうヘリも帰り、パトカーも消えていたが、庭に回り浜を見下ろすと確かに1隻のワークボートが砂浜に乗り上げている。20トン位か?ちょうど海上保安庁の小型の巡視船が到着し、ゴムボートでロープをもらい離礁を試みるが微動だにしない。そのうちにロープが切れてあきらめたようだ。 ロープを太くしても係留用のクリートは飛んでしまうだろう。プロに頼むしかないだろう。 浜に下りて見物するがワークボートはFRP製でハルにダメージは無いようだ。念のためアンカーを投入してあるが、心もとない。 翌日、午後2:00頃、七里ヶ浜沖にタグボートが到着した。いよいよプロによる離礁作業が始まるようだ。クレーンでFRP船を釣り上げる時使用する幅20センチはありそうな帯でハル全体を囲み、この帯がずり落ちないようにロープで固定する。 素人考えでは後ろから引っ張れば良いと思うのだが、浜に突っ込んでいる船首から引き出そうという戦略らしい。午後4:00からタグボートが牽引を始めるが、帯を固定したロープが切れてやり直し。 午後4:30ころから本格的に牽引を再開するが作業船は微動だにしない。時々眺めていると動いているようには見えないが、少し船首の位置がずれたようにも見える。 舟に回転力が作用していることは船首および船尾の圧縮力を受けている側の砂の色が含水率が変わって変色していることでわかる。このようなストレスを砂にかけていると波が砂を反対側に運んで少しずつ船首が沖に向かってずれてゆくのが遠目にわかった。なるほどと感心する。 午後5:00を過ぎると船体の動きが早くなる。ここで一旦休んで帯を固定しているロープの調整に入った。作業にしばらく時間がかかるだろうと目を離した隙に離礁は完了したようだ。 めでたしめでたし。 |
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August 13, 2005