ISDNからADSLへの切り替えとその後の経過

2000年2月にISDNを契約し、家庭内LANを構築してから1年と10ヶ月になる。しかし2001年秋からADSLが圧倒的なコストパーフォーマンスでここ鎌倉でも利用できるようになった。切り替え時にしばらく音信不通になるため、仕事が一段落した2001年11月末、e-Accessに、ISPをAsahinetとする条件で1.5Mbpsを申し込んだ。AsahinetとしたのはWebサーバー容量が大きい利点があるためである。

2011年現在のLANシステムダイアグラムは下記のようになる。

2011年現在

以下その切り替えのイベントを時系列で記録する。

11月23日:インターネットでe-Accessに申し込む。

11月28日(第3営業日):e-AccessよりNTTに申し込んだ旨、e-Mail受領

12月7日(第10営業日):NTTよりISDNからアナログへの切り替え工事日程調整を電話番号116番にて行うよう案内あり。ということは現在の電話番号はそのまま使えるという意味になる。

12月8日(第11営業日):なかなかかからない116番に電話し、アナログへの切り替え工事日を13日午前中と決める。アナログはダイアル回線かトーン回線のどちらにすると聞かれる。電話機を交換しないならトーン回線にせよというので合意。マイラインは現在の東京電話を継続とする。毎月の基本料金が2,830円から1,750円になるとのこと。切り替えに伴う工事費を含め、従来と同じ支払い方法とする。ISDNのiアイプランの契約日は毎月10日なので、iアイプランの契約は10日までとする。15時間一括割引がなくなっただけで、インターネットは使える。これから13日のアナログ回線復帰後、ADSL開通まではインターネットへのアクセスはアナログ・ダイアルアップのみとなる。

12月10日(第12営業日):NTT神奈川支店のADSL工事担当者 (045-683-4405) にADSL化工事を依頼する電話を入れないと前に進まない仕組みになっているのに、大勢がADSL申請に殺到しているようで、8日と10日は一日中電話がつながらない。自動再ダイヤルで100回は再ダイアルした。10日の午後5時を過ぎてようやくつながる。名前と電話番号を聞き、いつアナログ化工事するのか、その工事を受けつけた116番の担当者の名前はだれか、いつADSL化工事をしたいかということを聞く。NTT内の連絡をさせられているようでこの手順の必要性がわからない。13日のアナログ化工事と同じ日でよいと回答。2日間電話の前に座りっぱなしで人生をムダにしたという思いが残る。NTT嫌いが一層更新される。担当者に念のため、何人で担当しているのか聞くと、ADSL担当者として神奈川支局で動員されているのは5名だけだという。独禁法違反として告訴しても良い位少ない資源の投入量だ。ADSLの契約者数は幾何級数的に増大しており、100万人を突破したと報道された。

12月13日(第15営業日):午前中アナログ切り替えとADSL化工事を局側で行うこと合意。午後、 ISDNルーターを取り外し、電話機をトーンにセットして電話線に直結する。電話の音質に変化はなく、今までデジタルであったメリットは感じられない。

12月14日(第16営業日): イー・アクセスより13日付けの郵便でNTT適合調査通過のお知らせがとどく。ADSL局内工事予定日は13日とのこと。NTTに話したことと一致している。ADSL開通予定日は20日とのこと。イー・アクセスが宅急便にてADSLモデムを発送する予定日は19日とのことだ。ADSL認証IDが記載されている。本状が遅れたので電話で問い合わせしようとしても話中であった。Windows95時代のノートパソコンでモデム経由のダイアルアップのセットアップを行い、ダイアルアップでメールを受信する。実はいままでAOLとISDNでしかメールの送受信をしていたため、ダイアルアップでOutlook97を使うのは初体験で、難儀した。

12月15日(第17営業日):アサヒネットからID・パスワードとガイドブックが送られてくる。

12月18日(第20営業日) :ADSLモデムとモデムセットアッププログラムCD-ROMが到着。同時にNTTより13日にADSL化工事をし忘れたと電話あり。21日になる。

modem.jpg (3136 バイト)

ISDNルーターの後に納まったADSLモデム

12月19日(第21営業日):ADSLモデムを電話回線と家庭内LANに接続。今まで使用してきたLANケーブルは10Base-T カテゴリ5である。8Mbpsならカテゴリ5eがおすすめだそうだが、1.5Mbpsの契約なのでこれで充分。ハブも今使っているのは10Base-Tである。イー・アクセスより購入のADSLモデムはLANコネクタが1個のため今後購入予定のノートパソコンは2.5MHz無線LANとして可動性を高める。

12月21日(第23営業日):PCの設定を行い開通。ADSLモデムの設定はWindows-MEで行う。実質はプロバイダー名、ID、パスワードを正しく入力するだけだが、ついでにADSLモデムのデフォルトのパラメーター設定をレビューさせられる。一発で開通。ウィルス定義のダウンロードに数分かかっていたのが、10秒もかからない。メールも書いて即送れる。

12月22日:プロバイダーでメール名登録。メールソフトに新しいメールアカウントを設定し、新メールアカウントに旧名簿もインポートし、メール使用開始。

12月23日:20Mbのホームページ・コンテンツをアサヒネットのサーバーにアップロードし、AOLのトップページからのリンクを張る。アサヒネットに追加メールボック申し込み。

12月25日再度なかなかかからない116に電話し、工事費2,000円を支払ってダイアル回線に変えてもらう。30分以内に工事は完了。電話機側のスイッチをTから20に切り替える。これで毎月390円のトーン回線料金が節約できる。失うものは#ボタンが使えなくなることだけで、インターネットが普及した今、過去の電話技術に毎月390円也を支払い続けることは愚かなことだろう。12月8日に始めからダイアル回線にすると回答しておけば、工事費2,000円が節約できたはずであるが、勉強代と思えばやすい。

12月25日、高取委が東西NTTにフレッツADSLと他社ADSLの工事費に差をつけているのは不当との勧告がだされた。

2003年11月23日、Window Me, Dell Dimention2400がブートしなくなり、33.2Mbyteの全HPコンテンツをWindow XPのノートPCにダウンロードした。55分かかったのでダウンロード速度は0.08Mbpsとなる。設計速度の5%の速度である。

2004年7月

ADSLを使い始めて2年8ヶ月の2004年7月、電話の声が小さくなり会話不能となる、ファックスが真っ黒か真っ白になる、などの現象が時々生じるようになった、NTTにクレームするとADSLモデムが原因かもしれないという。モデムのスイッチを切ると電話機能は正常になったので。モデムの過熱が原因だろうと推定された。そうこうするうちにインターネット接続が時々できなくなる。しばらく待てば回復する。モデムのアラームライトは点灯しない。買取った住友電気台湾製のモデムが過熱して間歇的に働かなくなると判断。夜間は調子いいが昼間、特に正午に近づき室温が32度位に上昇すると頻繁に発生する。空調をつけ、室温を28度に下げれば調子がいいようにも感じられた。モデムは買取品のため、モデムのパッケージングに風穴をあけ、空冷効果が高まるようにした。特にモデムで熱を発生する部分の近くに穴を開ける、発熱部分を上にして暖かい空気は対流で即箱の外に排出されるようにした。そして箱を垂直にして設置してプリント配線の両面を冷却できるようにし、素子を上になるように斜めまたは水平に設置してみた。予想に反し、外気温の高いときは症状はむしろ悪化した。なぜか?

イーアクセスは下記対策を推奨。

@ISDNやセコムの通信ラインが電話線に接続されている場合はこれを切る。(グリーンウッド事務所はこれに該当しない)

Aスプリッターをバイパスしてモデムを直接電話回線に接続してみる。これで改善したら量販店で新しいスプリッターを買って交換する。(これはあとまわしにしてBがあやしいとにらんで先にしたので未チェック)

B無線LANを使っていたのでこれをバイパスしてみる。ソニーの無線LANアクセス・ポイントの電源を切り、PCをADSLモデムに直結すると、モデムの発熱も止まり、安定してインターネット接続ができるようになった。たしかに無線LANアクセス・ポイントは空調のない室温32度の部屋に放置していたので過熱していた。なんらかの誤信号を出し、ADSLモデムが発熱したのだろう。いくらモデムだけ冷却してもだめだったわけである。不思議なことに無線LANアクセス・ポイントが過熱で完全に死んで通信不能となってしまうと、モデムの発熱も止まるのである。結局便利な無線LANの使用をやめた。気温が低くなってもでもこの現象が再現されるならソニーの無線LANアクセス・ポイントの寿命は2年チョッとということになり、欠陥商品だろう。パッケージングが密閉型で、いつも熱を帯びていて気にはなっていたのだ。やはりそうかという感じである。ソニーの本流ではない部門の製品には手を出さないほうが良さそうだ。

Cモデムを初期化して様子をみる。このとき、初期化のためにPC経由のユーザー名、パスワードの入力が必要になる。(これは見当ちがいとおもうので試してない)

DCまですべてが不成功の場合、イーアクセス適合機種http://www.eaccess.net/service/outline/modem/index.html#authorizationのいずれかを購入してイーアクセスのユーザー名とパスワードを使って初期化してくれとのこと。無線LANのアクセス・ポイントが原因とわかったのでモデムは白となったがもしこれが壊れたとすれば寿命は2年8ヶ月となり少しが短いと思うが、買取としてはすでに元はとったことになる。万一のため代替機を買っておこうと量販店に出かけたが、店頭には見つからない。取り寄せをお願いするとかなりメーカーとやり取りしたあと、すべて2001年に製造中止になって在庫はないという。価格は2万円という。ところがイーアクセスに問い合わせると、NECのAterm DR35FH/CEはhttp://shop.aterm.jp/shop_direct/buy/1000180.htmlにてオンライン購入ができると教わった。価格は7,800円である。(万一の時のため対策。予備機を持つほどのことでもないので発注はしていない)

EDもだめなら改善の保証はないが、NTTも巻き込んでADSL帯域調整を行う。(多分必要なし)

FEもだめなら、ADSL環境にないとあきらめ、オプティカルファイバーなどを検討する。(1.5Mでも充分な速度のため不要)

イーアクセスの1.5Mはいまでは必ずしも一番安いわけではないが、NTTより安いので、今後も契約は継続してゆくつもりである。

結局ソニーのWireless LAN Access PointがADSLモデムの発熱の原因と判断し、ソニーのWireless LAN Access Pointの使用をやめて問題は解決された。

2009年

バッファローの無線アクセスポイントWireless LAN Access Point(IEEE802.11b (2.4GHz)
54Mbps)を購入し、一時期Bridge Settingにして使っていた。

2011年

2010年、携帯電話機の中継基地の電波が問題となり屋内電波強度測定して、以外に子機付き電話機の電波が強いことに気が付き、電話機を居間から廊下に移設する。ついでにバッファローの無線アクセスポイントWireless LAN Access Point(IEEE802.11b (2.4GHz)
54Mbps)mp居間の電波強度を下げるために2Fに移す。

ところが2011年夏になるとADSLモデムが発熱し使えなくなることが、発生。不要なときはバッファローの無線アクセスポイントの電源を切ることで対処。

EPSON PM-950Cプリンターを紙詰まりで壊してしまい、使えるものは新しく購入した無線LAN経由で使うCannon PIXUS MG6130だけとなったためADSLモデムの発熱の注意が必要。

2001/12/25

Rev. July 27, 2011


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