東北ツーリング

2007年-2

2007年11月14-16日、ロータリークラブ・ハーレー会が東北バイク・ツーリングを行った。高湯温泉の玉子湯で露天風呂を楽しみつつ一泊、松島のかき小屋で「殻付きかき焼き」を食したのち、蔵王温泉で大露天風呂を愉しんで一泊、米沢の米沢神社訪問の後、100グラム2,000円という米沢牛のハリハリ鍋を食して帰途につくという目論みであった。日程 は2泊3日。全走行距離1,083kmであった。

色ルート

当初の計画では10月の予定であったが、メンバーの一人がビジネスの都合で11月上旬となった。ところがWakwak山歩会の年間計画の時期に重なり、グリーンウッド氏は不参加とせざるを得ない。全員参加のためと再度スケジュールを調整したのだが、丁度寒波の到来により、蔵王温泉では初雪に見舞われた。幸い積雪1センチ程度で 、路面の地熱により、雪は翌朝までには融けたが、気温零度のため、日影の路面は凍結している。転倒しないように山を降りるのに苦労した。また革ジャンが体にフィットしていないため、隙間風で体が冷えてしまうというリスクを背負ったツーリングとなった。

しかし高湯の玉子湯、松島のかき小屋、蔵王温泉の大露天風呂もさることながら米沢盆地は初めての訪問で感銘深かった。

 

第1日 11月14日(水)

8:00自宅出発。9:00戸塚の集合場所で押川、坂間氏と合流し、11:45には全員の集合場所である、佐野SAに到着。那須高原SA、安達太良SAで小休止を入れて、福島西ICで東北道を降り、吾妻山を登って高湯温泉の旅館「玉子湯」に到着。(Hotel Serial No.408)自宅から高湯温泉までの地図上での走行距離は333km。

東北道を北上中  坂間さん撮影

高湯温泉には1996年8月の「会津磐梯山・檜原湖・会津若松周遊ドライブ」のとき1泊した 。泊まった「花月ハイランドホテル」の日本式マスプロ処理の客扱いにはガッカリしたが、今回の旅館「玉子湯」には満足した。

特に源泉湯口が構内にあり、源泉掛け流しの野天岩風呂「天渓の湯」は満喫した。

天渓の湯
 

第2日 11月15日(火)

9:00玉子湯」出発。11:30松島の「かき小屋」に到着。(Restaurant Serial No.314)岸壁にあるプレファブ小屋だ。ここで殻付きかき焼き40分間食い放題とかき飯、かき汁セットに挑戦。殻付きかきをシャベルで焼けた鉄板に供給し、出てくる潮水は雑巾でふき取るという豪快なものだ。30分で飽食状態になりダウン。

かき小屋にて

食後、雨が降ってきた。13:00雨具で完全装備して蔵王温泉にむけ出発。山県自動車道で山県県に入ると雨脚は激しくなる。クビ回りの雨具の装着が甘く、冷たい雨水がへそまで滴り落ちるが走行中でままならず我慢する。山県蔵王ICからは西蔵王高原ラインで蔵王温泉に向かう。16:00蔵王温泉 わかまつや到着(Hotel Serial No.409)高湯温泉から松島折り返し、蔵王温泉までの地図上での走行距離は234km。

ただちに宿の送迎バスで源泉湯口に造成した源泉掛け流し大露天風呂に向かう。数日中にこの風呂にゆくゲートは閉鎖するとのことだが、温泉はとめるわけにはゆかず、スキー客が雪の中をこいできて勝手に入浴するのは自己責任ということで大目にみているという。冷たい雨の中を傘をさして入る。

大露天風呂

宴会後、雪が降り出し、本格的になった。初雪という。一時はここに閉じ込められるかという危惧もあったが夜半までに上がり、積雪は1センチである。多分地熱で溶けるであろうから明日の出発を10:00とすれば大丈夫と判断。
 

第3日 11月16日(水)

翌朝のホテルの窓から見るスキー場は真っ白であるが、アスファルト道の雪は消えている。ただ気温は零度で路面に滲みこんだ水分は凍結している。急ブレーキをかけなければ転倒することはないと判断。予定通り10:00出発。

数キロ走ると路面に滲みこんだ水分の凍結も終わり、一路、米沢に向かう。グリーンウッド氏にとって米沢は処女地である。いままで米沢は山形市のある盆地の南端にあると思い込んでいたが、山形市のある盆地が終わると米沢街道は狭い谷間に入る。そして再び別の盆地に 入るのだ。米沢盆地に入ると飯豊山が眼前に白色の姿を顕している。初めて裸眼でみる姿だ。この道を真っ直ぐ南下するとやがて市街地に入り、市街地の中心にある上杉神社に到着。

ホテルの窓からみた蔵王スキー場

上杉神社は実は伊達氏と上杉氏の居城だった米沢城の本丸跡にある。米沢城は平城で松岬城、舞鶴城とも呼ばれた。初めは伊達家がここに城を築き、正宗もここで生まれている。関ヶ原で上杉謙信の養子の上杉景勝が西軍について負けたため、家康によって会津からここに転封された。徳川幕府に対する配慮から天主閣は当初からなく、明治期に御殿や隅櫓を取り壊し、上杉謙信を祭る上杉神社がここに移設された。

米沢城の本丸跡(上杉神社)

上杉神社の後は、割烹 志乃(Restaurant Serial No.315)にて前菜、水菜、ダイコンを100グラム2,000円という米沢牛で巻いてシャブシャブ風に溶き玉子に浸してたべるハリハリ鍋と残った鍋汁でつくるオジヤを満喫。

仕事のため単身先に帰った押川と大峠を越えて喜多方に抜ける、斎藤・北原組を除き、残る全員、万世大路を通過し、栗子峠を越えて東北道に入った。途中、眼前に冠雪した山が迫るが、これは蔵王と吾妻山の間にある名もなき山である。吾妻山は雲の中で見えない。

東北道の走行中の気温は6-8度で、寒風が顔と首を冷して、困ったが、石原隊長にマフラーを借り、革ジャンの襟元をしっかり締めて、ようやく人心地を得た。

蔵王温泉から米沢経由自宅までの地図上での走行距離は414km。

地図上での総走行距離は981km。出発時のオドメーター43,313km、帰着時のオドメーター44,396kmであるから総実走行距離1,083kmであった。(地図上での走行距離)/(実走行距離)=1.1となる。

November 17, 2007

Rev. December 3, 2007


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