シリアル番号 | 表題 | 日付 |
939 |
九七艦偵 |
2005/03/09 |
中島 九七式艦上偵察機
九七式艦攻と同時期に十試艦偵として中島飛行機に試作発注された機体。
魚雷を抱く九七式艦上攻撃機
固定脚だが、上方折り畳み式の主翼、固定式風防三座、セミインテグラルタンク、可変ピッチプロペラといったB5N1と同じ新機軸が盛り込まれているが、これは九七式艦偵で積んだ経験を九七式艦攻の開発に生かすという方針の元に開発されていたためである。
完成した試作機は最高速度387q/h、航続距離2,278qという性能を発揮し、昭和12年9月に制式採用されたが、その二ヶ月後に制式採用された九七式一号艦攻が偵察も兼務することになったため、2機しか生産されなかったが、中国戦線に送られて長い間重用された。
初の全金属製片持式低翼単葉の軽戦闘機で革新的な機体構造や新しい翼理論による断面形状(糸川英夫技師)
中島飛行機で開発された帝国海軍の三座艦上偵察機彩雲に引継がれる。
九七式艦上偵察機をベースに引込脚にした九七式艦上攻撃機は太平洋戦争では雷撃機として使われた。