メモ

シリアル番号 表題 日付

915

九六式陸上攻撃機

2004/12/19

1936年(昭和11)6月に海軍の九六式陸上攻撃機として制式採用され、昭和18年まで三菱と中島で1,048機製造された。

双発中翼単葉、全金属製、ユンカース二重翼(補助翼式)、引き込み脚、エンジンは中島飛行機製の「寿」「光」と三菱の「金星」空冷複列星型14気筒エンジン790-910馬力。

1937年(昭和12年)8月15日に九六式陸上攻撃機は九州の大村基地から飛び立ち上海、南京の世界初の渡洋爆撃に20機が使われた。

1941年12月10日、英国の巨艦プリンスオブウェールズやレパルスを撃沈したのはサイゴンなどの地上基地から発進した海軍第22航空戦隊の一式陸上攻撃機と九六式陸上攻撃機の混成部隊である。

当時のエンジンの過給機は歯車駆動式で、高空での性能が劣っていた。ブラウンボベリ式のエンジン排気ガスタービン駆動の過給機の大量生産体制がととのうのは1943年(昭和18年)だが、敗戦までついに実装されることはなかった。結果、ターボチャージャーを装備するB29に制空権を奪われることになる。


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