メモ

シリアル番号 表題 日付

146

パミール号

94/10/18

●ティー・クリッパーの最後の船の一つドイツのラィイツ社のPライン帆船のパミール号はフィンランドのグスタフ・エリクソン船長が買い求め、グレーン・クリッパーとしてつかっていた。第二次大戦のおり、連合軍に拿捕されニュージーランドの旗のもと、ニュージーランドと北米西海岸間の物資輸送に従事していた。32日間のウェリントンからサンフランシスコへの帆走航海中、昭和19年11月12日正午をわずかに過ぎた頃、北緯24度31分西経146度47分の位置で日本海軍の潜水艦が突如眼前に浮上し、停船を命じた。船長以下12人の実習生を含む40人は全員直ちにボートを振り出して万一に備えた。しかし、潜水艦から送られた信号は「本艦は貴船の美しさを葬むるに忍びず、安全なる航海を祈る」であった。

●海に生きる者同士が共感できる、心暖まるヤーンである。


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