読書録

シリアル番号 719

書名

南伊予・西土佐の道

著者

司馬遼太郎

出版社

朝日新聞社

ジャンル

紀行文

発行日

1985/5/20第1刷
1998/7/1第13刷

購入日

2005/10/14

評価

街道をゆくシリーズ14

鎌倉図書館蔵書

バイクで四国一周旅行に備え予習として読む。

親戚に宇和島出身の菊池という男がいて宇和島の領主は仙台の伊達家の出身だと子供に語り聞かせているのを聞いていた。菊地と書かず菊池と書くところが伊達家の家臣の証拠とか言っていた。

この本では正宗がその長子を秀吉に預けて秀宗をしたのがあだとなって、関が原の後、伊達家を継げず困っていたが家康がかわりにここ宇和島の10万石の領主にしてやったという。

正宗がつけてやった山家清兵衛(やんべせいべい)のたった7年間の善政により以後、宇和島伊達家は繁栄する。功績のあった山家清兵衛はしかし、家老達のねたみと若き秀宗の無知により暗殺されている。

卯之町(うのまち)にはシーボルトの弟子二宮敬作が町医として住み、シーボルトの娘、イネが蘭学を学びにきたということは初めて知った。

松山は子規(一高中途退学)、高浜虚子(三高退学し、仙台の二高)、夏目漱石(東大)などにゆかりの土地である。


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