シリアル番号 | 678 |
書名 |
ローマ人の物語 XIII 最後の努力 |
著者 |
塩野七生 |
出版社 |
新潮社 |
ジャンル |
歴史 |
発行日 |
2004/12/25発行 |
購入日 |
2005/01/08 |
評価 |
優 |
近くの書店で買う。発売14日後。ようやく13年目にして東と西に分裂。150年後にローマは滅亡する。なぜ?
ディオクレティアヌスは四頭政(テトラキア)を考案し、国境を曖昧にするキリスト教を弾圧し、早期引退してスプリトに引退するが、四頭政は崩壊。
コンスタンチヌスは四頭政を倒し、ミラノ勅令でキリスト教を公認し、ニケーア公会議で三位一体のドグマを支持し、一神教を支配の道具(インストゥルメントゥム・レーニ)として王権親授説を打ち出し帝位を磐石にしようとした。
コンスタンチヌスなくしてキリスト教は世界宗教にはならず、ユダヤ教の一派としての地位にとどまっただろうという。逆にコンスタンチヌスによってヨーロッパは中世の暗い世界にはいり、新たなる輝きは啓蒙の時代の時代を待たねばならなくなる。