読書録

シリアル番号 545

書名

ドン・キホーテ

著者

ミゲル・デ・セルバンテス

出版社

中央公論社

ジャンル

小説

発行日

1993/11/20初版発行

購入日

2003/02/05

評価

スペイン旅行、小説のモデルとなった冒頭の宿はどのように描かれているのか知りたくて図書館で借りて読む。現存する実物が忠実に描かれていることを知る。ロスアンゼルスでラマンチャの男というミュージカルを見たことがあり、面白くないと思っていたが原著は意外に面白い。

ドン・キホーテの思い姫、ドルシアネ・ド・トボーソのモデルはエル・トボーソ村の旧家の娘アナ・サルコということだ。レパントの海戦で負傷した5年後に徴税吏としてラ・マンチャの村々を回っていたセルバンテスはエル・トボーソ村の知性と教養のある娘アナ・サルコに心を奪われた。ある日思いを吐露するが、彼女には婚約者が居たのだ。恋に破れたセルバンテスはドウルセ(甘美な)とアナを合成してドルシアネという名を小説に捧げたという。


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