シリアル番号 | 364 |
書名 |
戦場の未来 |
著者 |
ジョージとメレディス・フリードマン |
出版社 |
徳間書店 |
ジャンル |
歴史 |
発行日 |
1997/8/31第1刷 |
購入日 |
1997/10/30 |
評価 |
優 |
原題:The Future of War
兵器の革新により戦争が変わって来た歴史をダビデとゴリアテから説き起こし、21世紀はアメリカの時代と喝破した戦史もの。戦車の勃興と没落、戦艦→空母→クルーズミサイルと兵器の変遷を見事に説明している。モンゴルのあぶみ、ノルマンの軽装、弓隊などが記述されればもっと完璧なものになったであろう。
中世の騎士が都市国家を作り、日本の武士が封建制を作ったが、大砲が城壁を破壊し、鉄砲という命中度の低い兵器が多量の兵士を必要とし、必然として国民国家ができた。しかし、命中度の高い兵器ができると超兵士(スーパートルーパー)が出現し、ふたたび中世のような小国乱立の時代が到来するだろう。セルバンテスはドンキホーテによって中世の騎士が時代遅れになったことを表現したのだ。などの説も魅力。