読書録

シリアル番号 1300

書名

「賢い子」に育てる究極のコツ

著者

瀧 靖之(たき やすゆき)

出版社

文響社

ジャンル

サイエンス

発行日

2016/4/19第1刷
2016/5/20第4刷

購入日

2016/12/30

評価



橘 玲の「言ってはいけない 惨酷すぎる真実」にあ る「頭の良さも容貌も親からもらった遺伝子が決めるという、人間の努力を否定するようなお話し」は先端技術で世界のトップランナーである米国の市民がトラ ンプを大統領に選んだ理由でもある。長年脳を研究してきた東北大の研究者からみて、頭の良さとは本当はどういうものかを書いた本である。

ぐんぐん伸びる子とはどういうものか?いわく

「どんな子でも、何歳からでも、親の働きかけ次第で、賢く育つ」その究極のコツは「好奇心」。こういう親を持つことが遺伝子もさることながら賢い親をもつという幸運なのだろう。

成績が伸びる子は幼いころから図鑑が大好き。しかし親が図鑑好きでなくては子供も好きになれない。図鑑がすきになるのは実物を見せること、すなわちバーチャルとリアルの両方をみせること。

最初の習いごとは音楽がいい。なぜなら音に関係する脳領域と言語領域は近い。

学歴は夢をかなえるツールに過ぎない。

単に成績が良い子は必ずどこかで限界が来る。理由は好奇心がないから、将来のゆめも無くなる。

好きなことに一生懸命取り組んだ子供は自分自身で自分のちからを伸ばす。

好奇心レベルの高い人、つまり、趣味を沢山持っている人は、高次認知機能を司る前頭葉の委縮が少ない。

学業も前頭葉が関係する。この部分は中学生以降に発達する。したがって親の頭の良さはあまり子には遺伝しない。

親の収入が子の学歴を決めるのは確か。収入が少なくとも子の好奇心を育てれば、あつは旨く回り始める。

兄弟姉妹での能力差も生まれた順と親の関わり方の差で、好奇心に差がついたともいえる。

睡眠不足は海馬を委縮させる。したがって寝る前に本をよんであげるのは大切。暗記したのちは必ず寝ること。

血糖値が急上昇する食品はさけること。すなわちタンパク質と脂質中心の食事が大切。

運動すれば頭が良くなる。スポーツも大切。

Rev. February 22, 2017


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