読書録

シリアル番号 1197

書名

あと2 年で国債暴落、1ドル=250円に!!

著者

浅井隆

出版社

第二海援隊

ジャンル

経済

発行日

2013/12/17初刷
2014/2/4第12刷

購入日

2014/05/16

評価



著者が第二のジョージ・ソロスと言われる2008年のリーマンショックを事前に予測したというカイル・バスにインタビューして書いた本。

次の5-7年の間に日本国債が暴落する確率は95%。次の2-3年の間に日本国債が暴落する確率は60%暴落しても財政システムは生き残る。しかし、銀行の資本は失われる。預金者は自らの預金の35-40%を失う。

円は250-300ドルになる。

クルーグマンの理論の世界では中央銀行がお金をどんどん刷ればよいのだが現実の世界では経済上の重力が働く。国債を所有している人のマインドがどう動くかだれもわからない。

日本では2-3年の間に国債暴落で金融機関、年金が破綻。1行1,000万円の政府補償は政府倒産時は空手形になる。すざましい円安で国内は大インフレ。資産の90%をいますぐ外貨にせよ。

外貨はノルウェーのクローネが一番だが、カナダドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルがよい。米ドルは最終的にはダメだが、ヨーロッパがつぶれければパブロフの犬のように皆が信頼するので、円よりはまし。

日本人は自分の頭で考える人がすくないので西洋のように円を海外通貨に替える人がすくないため通過当局は助かっているが、それでも人々は気がつけば、円売 りに殺到するのは人間の常だ。一旦、円安が始まると、あっという間に円安になる。

最後に日本の高級官僚の夫人達の内輪の会での話が紹介されている。「この国は数年以内に破産するので自分達の財産は全て海外に移した。しかしそのことを一 般庶民には絶対知らしめないように」という話になっているということが紹介されている。けっして政府を信用してはいけない。危機は突然やってくる。国家破 産 になればすべての銀行預金と不動産の価値は急速に減耗する。これから逃れるることができる日本人はいない。1行1,000万円の政府補償は政府破産ととも に消え去る。

1,000兆円の国債発行高ではなるが3大銀行の総保有高は2012年110兆円を記録して以降減っていて2014年には80兆円。長期金利は0.6%まで下がっている。これはパニック売りのとき、急激な金利上昇をまねくリスクが高くなっていることになる。

Rev. May 22, 2014


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