読書録

シリアル番号 1186

書名

相模湾上陸作戦

著者

大西比呂志、栗田尚弥、小風秀雄

出版社

有隣堂

ジャンル

歴史

発行日

1995/12/25第1刷
1996/5/10第2刷

購入日

2014/04/06

評価



有隣堂新書

鎌倉図書館蔵

第二次大戦の末期、アメリカ軍は日本本土への進攻作戦を計画した。コロネット作戦と命名された関東上陸作戦は日本軍に対する「トドメの攻撃」であり、その主たる上陸地点として茅ヶ崎海岸が選ばれた。なぜ茅ヶ崎がメインで長い砂浜を持つ九十九里浜と鹿島灘ではないのか?

その秘密は内陸にある。神奈川県の地形は南北に並ぶ丘陵地帯であること、名古屋方面との鉄道と主要道路を切断できること、西側の相模川が名古屋方面からの 増援部隊を防ぐ自然の要塞になること、軍用空港や施設が多いこと、多摩川を渡れば川越までは平坦であり、多くの軍用施設があること茅ヶ崎が絶好のいちにあ る。一方の鹿島灘はその内側にある利根川と北浦が渡河不能。九十九里浜中央からの進攻ルートは狭く、印旛沼と利根川に阻まれる。

コロネット作戦は原爆投下作戦の決定で幻となった。


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