読書録

シリアル番号 1160

書名

中国正史の古代日本記録

著者

いき一郎

出版社

葦書房

ジャンル

歴史

発行日

1984/11/10第1刷
1992/1/10第2刷

購入日

2013/09/08

評価



芝尾紘一氏経由、全国電気管理技術者協会連合会 顧問の吉澤均氏の蔵書を借用より借用。後日、2013/11/8吉澤均氏より原本をいただく。

この本は中国資料を直訳したもので、皇国史観を打ち砕く原資料にあたる貴重なもの。

著者はTVプロデューサー

源氏物語の作者紫式部は源氏物語の蛍の巻で光源氏に「日本紀などはただ片そば(片端)ぞかし」と言わせている。新井白石も魏志は実録だが日本書記の神功紀を誤りとしている。20世紀の帝大史学は紫式部や新井白石にもおとる。

6世紀末、中国では南朝が滅び隋という北方系の政権となった。白村江で倭国っは滅んだ。旧唐書では倭国と日本とは別としている。そしてもとは小国であった が倭国を合わせたという。随書にある俀国(たいこく)は倭国の誤りでやまと朝廷のこととするのが定説。古田武彦説は俀国は九州王朝。著者は俀国は九州説。 隋書の芙蓉国は大和のことだろうという。この説は吉留路樹の説と同じ。

Rev. January 8,  2014


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