ノースウエスト・アース・フォーラム

川上私記 回想のアフガニスタン

米軍の侵攻

米国のオバマ政権は、今年、2010年,あらためてアフガニスタン駐留米軍を増強しようとしている。ブッシュ前政権は、イラクのサダム・フセイン政権の追い落としには成功した。だが、イラクの混乱収拾が不十分であるにもかかわらず、またアフガニスタンである。


   21世紀に入ってアフガン情勢が国際的に騒がしくなったのは、2001年の米同時多発テロがきっかけであった。ブッシュ米大統領が、テロは国際イスラム過激組織アルカイダのリーダー、ウサマ・ビンラディン我首謀者だと決めつけ、テロから一カ月後に報復の対テロ戦争に踏み切った。彼を匿っているのが、アフガンの当時のイスラム原理主義政権タリバンであり、この政権を潰してビンラディンをあぶりだそうというのであった。米国は欧州諸国の軍の支援燃えて、アフガンに進行し、わずか2ヶ月で難なくタリバン政権を崩壊させた。タリバンはもともと統治能力も不十分な若いイスラム神学生我作った政権だった。これを潰しても、アフガニスタンはいっそう混乱した。反政府武装組織となったタリバンとそれを掃討しようとする米軍との間の戦闘はいまだに終わらない。


   米国は2001年9月11日の米国中枢部同時多発テロを受けた後、ビンラディンの身柄引き渡しをタリバン政権に要求し、拒否された。直ちに米軍は対テロ戦の名目で首都カブールを空襲、その後地上軍も送りこみ2010年の現在も治安維持を名目にアフガン全土に展開している。

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March 12, 2010


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