国立科学博物館

2007年6月5日、グリーンウッド夫妻は花に関する特別展を観に国立科学博物館にでかけた。グリーンウッド氏にとって は多分50年ぶりの再訪であろうか。旧館の前庭が掘り下げられて、そこが入り口となっていた。そして地球館という新館が旧館の裏手に建てられ、花展はそこ で開催されていた。

青色花の色発現のメカニズムー金属錯体説が興味深かった。ついでに地球館の展示の一部を観てから屋上のハーブ園を訪問。旧館地階には現在でもフーコーの振り子が地球の自転を表示していた。

国立科学博物館

2014年8月19日、東京都美術館で開催された第27回水墨画振興展のあと、S.K.とここを再訪。新 館だけでなく旧館も全て回った。そこにガラス製のマグネトロンを発見。マグネトロンの陰極をヒーターで加熱すると熱電子が放出され、陽極と陰極間の電界に より陽極方向へ加速される。このとき、管球の軸方向に永久磁石などで強力な磁場を与えると、電子はフレミングの法則に従い進行方向と直角な方向に力を受け て曲げられる。この作用により、電子は作用空間でサイクロイド曲線を描いて振動しながら周回運動を始める。陽極には規則的に形成された複数の空洞(キャビ ティ、cavity)があり、空洞の開口部をサイクロイド振動している電子が通過すると、空洞の共振周波数で空洞と電子が共振を起こし、マイクロ波を発生 させる。というものだ。レーダー発信機やマイクロウェーブ調理器に使われる。

森永先生は海軍の島田研究所時代にレーダーの心臓部のこのマグネトロンの原理を応用してサイクロトロン改良のアイディアを発想し、仁科博士の弟子の嵯峨根遼吉にみいだされたという重いで話をきいたことを思い出す。

June 5, 2007

Rev. August 30, 2014


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