習近平政権下の環境政策
前アジア研究所長 小林煕直教授
2013年1月25日
アジア研究所所長の小林教授は3月末、退職予定のため、記念講義ととしてお話しをうかがった。後任の石川幸一教授、大江先生、元丸紅の辻井、関上、内閣府の大和屋、元IHIの難羽、西沢、青木が参加。
小林教授は環境政策に入る前に習近平体制は別に江沢民の勝利ではなく、5年後には胡錦濤体制になるとの遠藤誉と同じ見方を示した。
環境政策は習近平になっても変化はない。退耕還林は継続しているが補償金が徐々に少なくなっている。次第に都市ごみが問題になり、リサイクルが必要となって都市鉱山という名前も出ている。
渤海湾のコノコ・フィリップスの海洋油田の流出事故はメキシコ湾に勝るともいわれているがなぜか日本の新聞は報道しない。
雲南省曲靖市クロム汚染事故(六価クロム)血鉛事件
北京市の大気汚染
大連市のパラキシレン工場反対運動
広西龍江カドミウム流入事件
レアアース枯渇
湘江流域重金属汚染防止
祝宴は木蘭(むーらん)で開催。ここで「はたして中西輝政京都大学名誉教授のいう敵国条項を中国は尖閣に適用するだろう
か」と質問したところ、「中国にそのつもりはないだろうとのことであった。内閣府の大和屋さんも「その通りの理解でいる」とのことであった。ではなぜ毎日
艦船を繰り出してくるのかと質問したところ反政府運動を抑えるためだという。日本の右翼がガタガタ動くとマイナスになる。江沢民の反日教育がそ
の後輩たちの負担になっているという皮肉の状態だという。鳩山の行動について意見を聞くと、「stupid! 言及する価値もない」。中国が敵国条項を尖閣島に適用するつもりがなく、毎日艦船
を繰り出すのは、反政府運動を抑えるためであるならば、日本は挑発に乗らずに静観するのが賢明。ただ小林教授は同時に中国は太平洋にまっすぐ出向くの
に沖縄列島は邪魔だと本心思っているのも事実という。
January 25, 2013
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