二一会平成27年度第2回研究会

国際関係 日本と台湾・韓国との比較研究

飯島正

2015年8月28日

武蔵野プレイス

 

終戦時、台湾に逃れた蒋介石総統(国民党)は全日本兵に30kgまでの私物をもって日本に引き上げることを「以徳報怨」(徳を以て怨に報いる)の方針のもとに実施した。これを実施したのは蒋介石総統の副官の何応欽 上将である。

飯島先生は台湾訪問時、
陸軍士官学校出の何応欽(かおうきん)に会った。

このように台湾は日本統治時代の政策に対して全般に親日的評価である。

一方韓国は李承晩 韓国初大統領以来 徹底的反日論者である。1965/6/22の日韓基本条約で請求権は完全消滅。日本統治時代の政策に対して全般に反日的評価。

先生から「台湾が親日的で韓国は徹底的に反日なのはなぜか」という質問があった。

私は「韓国人は自分たちのほうが早く文明開化したと思い込んでいるので、東の島からきた蛮族にやられたことが許せないと考える。台湾はそういう自負がないので素直に日本の植民地経営を受け入れたからではないかと答えた。

先生の教え子の一人伊藤氏は「ドイツはナチを悪者にして周辺に頭を下げたのに日本がしていないからだ」という。

私は「その通りだが、日本は敗戦時、韓国をj併合したのは万世一系の天皇をいただく日本であったわけで、敗戦でも日本は天皇の責任を問わず、退位もさせ ず、要するに国体と称するものを護持したため、ドイツの真似はできなかった。とはいえ、いまさら手のひら返してドイツの真似はできない。だから安倍首相が 次世代永劫に謝り続けたくはないといっても日本は天皇制を維持する限り、今後もまずい立場に置かれるだろう」と発言した。これを聞いて皆考え込む。

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August 29 , 2015


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