以下はブラウザのフォントサイズについてのお話です(主にMacな方用ですが、Winな方にも参考になります)

御存知の方も多いと思いますが、ホームページを見るとき、ブラウザの種類やバージョンの違いによって見え方が変わります。これはWEBデザイナーにとっては、もっとも頭の痛い部分であろうと思われます。特にMacとWinでは、フォントの大きさの見え方が違うので、ホームページ全体の構成や見やすさに大きく関わっています。

このMacとWinでモニタ上のフォントの大きさの見え方が違うのは、モニタの基本解像度を何と設定しているかの差で起こっています。Macではモニタの標準は72dpiですが、Winでは96dpiなのです(昔からモニタの解像度と言えば72dpiが標準なのだから、明らかに後発のWinはそれに習うべきだと思うのですが、やっかいなことです。もちろん、何故そうなったか納得できる正当な理由を筆者が知らないだけかもしれませんが)

すなわち 96÷72=1.333 となり、同じ設定のモニタで見ると、Winの方の文字が1.333倍の大きさに見えてしまうのです(12ポイントの文字が16ポイント相当に見えるということです)

文字の大きさが変わるということは、ページデザインから言うと大変なことで、同じホームページを見ても、MacとWinでは、おのずと改行位置や行数も変わり、画像と文字との位置関係や表組みのバランスまでくるいます。当然、まったく違う体裁となってしまうこともあるのです。

Macを、お使いの方には、非常に残念なことなのですが、いくらWinの方が後発で、勝手にデカイ文字を表示しているとは言え、圧倒的にシェアが違うので、世の中のホームページの大半はWinのInternetExplorer(以後IEと略す)で見ることを前提に作られています。

通常、MacもWinもブラウザのデフォルトのフォントサイズは12ポイントなのですが、見た目の大きさの違いを吸収するためにマイクロソフトはIEの5.0からは、Mac版のみ、デフォルトを16ポイントにしたようです。

筋から言えばWin版IEのデフォルトフォントを9ポイントにするべきとも思うのですが(それで標準的な12ポイントになる)まあ、それはさておき、Mac版IE5.0以降で見れば、世の中のホームページの多くは、それを作った人が期待している体裁で見れるということではないかと筆者は思うのです(書体の差などもありMacとWinで完全に同じに見えるわけではありませんが)

では、Macで他のブラウザやバージョンを使っている人はどうしたらいいのかと言うと、IE5.0以降に変更またはアップデートするのがベストですが、OSのバージョンやメモリ搭載量など、何らかの事情で、それができない方は、以下の方法をお試し下さい。

IE4.0及びIE4.5の方はメニューの「編集」→「初期設定」を開き「ブラウザの表示設定」の「フォントサイズ」を「大」にします。これだけで、IE5.0以降の設定と同じ文字の大きさでホームページを見ることができるようになります。

NetscapeCommunicator for Macの方は、残念ながら、これが完璧というよい方法が見つかりません(フォントサイズを変更しても文字が見にくくなり実用的ではありません)
筆者も長年Netscapeを使っていましたし(今でも好きです)根強いファンの方もいらっしゃると思いますが、IE5.0以降に変更するのが、よいのではないかと思います。

尚、筆者はIEが好きなのではありません。ひとりのWEBデザイナー(ほんのはしくれ)として環境の統一を願っているのです。そして、その道は、今のところ、残念ながらIEを使い、フォントサイズはMacがWinに歩み寄るという方法が妥当であろうと思うのです。もちろん今後のNetscapeに期待しています。

最後に
ホームページを作っているHTML言語は、本来、構造化言語であり、デザインするための言語ではない、フォントのサイズなどの見え方はブラウザ側で利用者が自分の好きに設定するものである。したがって製作者側がHTMLで、見え方などのデザイン構成を行うこと自体にあまり意味がないのだという考え方もありますが、筆者はそうは考えません。

最新版InternetExplorer for Macの入手先
http://www.microsoft.com/mac/download/ja/default.asp

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