秩父34ヶ所観音霊場を気の向くまま、のんびりと歩きます。
午歳は観音様を開帳するので、にぎやかさのなかでの巡礼となります。
一巡すれば100キロとなりますが、時間的な制約もあり交通機関も利用しますが
風光明媚な巡礼道に身をまかせて・・・
『結 願』(11月4日・月)
34番へは途中昼食をとるために合角(かっかく)ダムに寄ることにした。
小奇麗なお店が見学者相手に開かれているという、今はいろいろ工夫され展示室もあり人出も多いという。
おにぎり持参なので、おつゆ代わりにかけ蕎麦を頼んだら、かきあげ天麩羅つきで550円と安く美味しい。
なんか儲かった気分である。
ゆっくりと時間をかけて下界を眺めながら食事した。
34番(水潜寺)は深い渓谷にあり駐車場も狭く、車が数珠つなぎになっておりなかなか前に進めず寒さが厳しかったので
途中の広場で車を止め一人で行くことにした。
入口から境内まではほとんど陽が入らないような寒いところであったが、四国・坂東・秩父百観音の満願寺として賑っている。
観音堂では白衣をした団体さんが般若心経を唱えているなか、結願したことを報告した。
そして近くの洞窟での胎内くぐりをする、2度ばかり「ゴツン」と頭を打ちながら身体をよじり無事くぐりぬけた。
これは、再生儀礼で心身ともに清浄となって俗世に戻っていくことを表している。
『友人の死をキッカケに約9ヶ月かけて札所を巡った、いろんな思いが走馬灯のように自分の中を巡った。
そして、残りの人生をどう生きていけばよいのか?自分は何をしようとしているのか?何をしたいのか?
まだまだ答えは見つからない!
だが、「一歩一歩の歩みが生そのものである」という感覚が身体を充実させてくれた。
生きるものとして、歩み続けていかなければならないという単純明快なことが解っただけでも良いのではなかったか!!』
結願にあたり・・これまでの己の生に関わった。。全ての人々に感謝し、そして 《合 掌》・・